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なぜWebサイト制作は儲からないのか?

なぜWebサイト制作は儲からないのか?

この記事を書いた人

セイト@エンジニア兼講師

セイト@エンジニア兼講師

2012年に大学を卒業後、株式会社LIGにてWebデザイナー・Webエンジニアを3年務めたあと、株式会社LIG Philippinesの代表・VPoEとして6年間の在籍中に社員数約100名程度のテックチームへ成長させる。 その後2021年に独立し、合同会社BugFixを設立。登録者13万人を超えるテック系YouTubeチャンネルの運営やキャリアに特化したAIプログラミングスクールSiiDを運営中。

Webサイト制作の世界には、常に新しい技術やトレンドが登場しています。
ところが、この業界は収益を上げるのが難しいともよく言われます。
今回は、多くのエンジニアや経営者が直面する「Web制作は儲かりづらい」という問題について、いくつかの要因を掘り下げながら解説していきます。

Web制作の仕事は残り続ける

まず結論から言うと、Web制作の仕事が将来的に消えてしまうことはありません。
デザインやコーディングの自動化が進んでいる一方で、完全に自動化できるわけではないからです。特に、大規模かつ複雑なWebアプリケーションや、マーケティング戦略を伴うサイト制作・運用の場面では、プロの技術力や経験が欠かせません。

マーケティングやUI/UXの要素が絡むほど、単なる「作業」としての制作だけではなく、思考力・分析力・コミュニケーションスキルを活かした提案が求められます。
そうしたニーズに応えるエンジニアやディレクターは、今後も必要とされ続けるでしょう。

ハードルが上がっている

しかしながら、Web制作のハードル自体は確実に上がってきています。
今日の顧客は「ただサイトを作る」のでは満足せず、どれだけの問い合わせや売上アップにつながるか、具体的な成果を求めてきます。

たとえば、新卒採用のために制作したWebサイトであれば、「このサイト経由でどれくらいの応募が集まったのか」が重視されます。
言い換えれば、Webサイトはあくまでも「成果を出すための手段」であり、そのゴールを達成するためのプロセスや戦略まで求められるようになっているのです。

ディレクションコストがかかる

Web制作のプロジェクトには、見えにくいところで多くのコストがかかっています。
その代表例がディレクションコストです。顧客とのコミュニケーション、要件定義、進捗管理、提案書作成などに費やす時間は膨大です。

ディレクターやプロデューサーが要望を具体化し、設計に落とし込む作業は、プロジェクトを成功させるためには欠かせません。
しかし、この段階ではまだ収益が発生しにくく、多くの人件費が「見えないコスト」として積み上がっていくのが現状です。

求められる価値のシビアさ

顧客がWebサイトに求める成果は、以前にも増してシビアになっています。
短期間で目立った成果を求められることも多く、企業間競争が激化している現代では、SEOやコンテンツマーケティングなど、より専門的な施策を含むトータルな提案が必要です。

しかし、そうした包括的な提案を行うには、社内にデザイナーやエンジニアだけでなく、マーケティングや分析の専門家など多様なスキルセットを抱える必要があります。
それだけ人件費が増え、利益率が下がってしまう可能性も高まるのです。

様々なサービスの競争

Web制作は多くの企業が参入しやすい分野のため、安価なサービスやノーコードツールの普及に伴う価格競争も激化しています。
近年ではAIによるツールも複数登場しており、デザイン面だけでいえばクオリティもまあまあ高いです。
顧客側も「AIやノーコードツールで十分」だと判断すれば、制作を外注するより安く済ませられるケースが増えてきます。

その結果、単にデザインやコーディングを行うだけでは差別化しづらく、付加価値を提供できなければ価格競争に巻き込まれやすくなるのです。
利益率を確保するためには、他社にはない独自の強みやサービスを打ち出す必要があります。

まとめ

Webサイト制作の仕事は、決してなくなるものではありません。
しかし、次の理由から収益を上げづらいのも事実です。

  1. 顧客が成果を強く意識している
  2. ディレクションコストが目立ちにくい形で増大
  3. マーケティングや分析など幅広い領域が求められる
  4. 安価なノーコードツールの台頭による激しい価格競争

これからのWeb制作業界で生き残るためには、単なる制作技術だけでなく、マーケティング戦略やコミュニケーションスキルなど幅広い能力を身につけることが鍵となります。
付加価値の高いサービスを提供できるよう、常に進化し続ける姿勢が求められるでしょう。

私自身、Web制作を続けるなら付加価値の設計は避けて通れないと考えています。制作の経験を土台に開発やAIのスキルを足していく進め方もあり、その学び直しの場としてSiiDを運営しています。

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