コンニチハ!SiiD AI講師兼・エンジニアのシンディと申しマス。

「プログラミングを学んでみたいけど、どの言語から始めたらいいんだろう…?」

新しいスキルを身につけようとする時、多くの人がこの最初の壁にぶつかります。インターネット上には「PythonがAIに強い」「TypeScriptがアツい」といった情報が溢れていますが、Webアプリケーション開発の世界で、今再び大きな注目を集めている言語があります。それがPHPです。

「え、PHPって昔の言語じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。しかし、それは大きな誤解です!
特に、PHPのフレームワーク(開発を楽にする骨組み)であるLaravelの進化は凄まじく、2024年5月にリリースされた最新のLaravel v12によって、プログラミング初心者が学ぶべき「最強の学習言語」へと進化を遂げました。

この記事では、なぜ今、PHPとLaravelを学ぶメリットが急増しているのか、Laravel v12がもたらした5つの革命的なアップデートを、プログラミング初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

1. JavaScript不要?PHPだけでリッチな画面が作れる「Livewire」が標準搭載

Webサイトを見ていると、検索窓に文字を入力するたびに検索結果がリアルタイムで変わったり、ボタンを押してもページ全体が再読み込みされずに一部だけがアニメーションで切り替わったりする、リッチな動きに出会いますよね。

通常、こういった「動的な」UI(ユーザーインターフェース)を作るには、PHPのようなサーバーサイド言語とは別に、JavaScriptというフロントエンド言語を深く学ぶ必要がありました。これは初心者にとって、2つの言語を同時に学ぶ高いハードルとなっていました。

しかし、Laravel v12ではLivewireという機能が標準で搭載されました。これは、PHPのコードを書くだけで、まるでJavaScriptを駆使したかのようなリッチで動的な画面を作れてしまう魔法のような技術です。

料理に例えるなら、これまでは「PHPという食材でメインディッシュを作り、JavaScriptという別の食材でデザートを作る」必要があったのが、「PHPという食材だけで、メインからデザートまで全て作れる魔法のレシピ」が手に入ったようなものです。

▼簡単なカウンターの例

// app/Livewire/Counter.php

class Counter extends Component
{
    public $count = 1;

    public function increment()
    {
        $this->count++;
    }

    public function render()
    {
        return view('livewire.counter');
    }
}
// resources/views/livewire/counter.blade.php

{{ $count }}

このわずかなコードだけで、「+」ボタンを押すと画面の数字がリアルタイムで増えていくカウンターが完成します。JavaScriptを一切書かずに、です。

【初心者のメリット】
プログラミング学習の初期段階で、JavaScriptの複雑さにつまずくことなく、Webアプリケーションを作る楽しさをすぐに実感できます。これは学習のモチベーションを維持する上で非常に大きなアドバンテージです。

2. モダン開発の常識!React搭載のスターターキット

最近のWeb開発では、Reactを使って、まるでスマホアプリのようにサクサク動くWebサイト(SPA: シングルページアプリケーション)を作るのが主流になりつつあります。

しかし、これらのモダンな技術をLaravelと連携させるには、複雑な環境構築が必要で、多くの初学者がここで挫折してきました。例えるなら、プロ仕様のプラモデルを作るために、世界中からパーツと工具を自分で集めて、外国語の説明書を解読するようなものです。

Laravel v12では、この問題を解決するために、Reactでの開発を前提としたスターターキットが公式に用意されました。コマンドを一つ実行するだけで、Laravelとモダンなフロントエンド技術が最適に連携された開発環境が自動で構築されます。

https://github.com/laravel/react-starter-kit

これは、プロが監修した「全部入りプラモデルキット」を手に入れるようなものです。パーツも工具も、分かりやすい日本語の設計図も全て揃っているので、あなたはただ組み立てる楽しみに集中すれば良いのです。

【初心者のメリット】
多くの企業で採用されているモダンな開発スタイルを、環境構築という最初の壁に悩まされることなく体験できます。これにより、学習の初期段階から市場価値の高いスキルセットを効率的に身につけることが可能です。

3. プロのお作法「テスト」が驚くほど簡単に書ける「Pest」が標準搭載

あなたが作ったプログラムが、本当に意図通りに動くかを確認する作業を「テスト」と呼びます。これは、バグのない高品質なアプリケーションを作るために不可欠な、プログラマーの重要なお作法です。

しかし、従来のテストコードは書き方が独特で、初心者にとっては「アプリケーションのコードとは別に、もう一つ難しいことを覚えないといけない」という負担がありました。

Laravel v12では、Pestというテストツールが標準になりました。Pestの最大の特徴は、まるで普通の英語の文章を読むように、直感的で分かりやすいテストコードが書けることです。

▼テストコードの例

it('can access the home page', function () { 
  $response = $this->get('/'); 
  $response->assertStatus(200); 
});

このコードは「ホームページにアクセスできること」をテストしており、「'/'(トップページ)にGETリクエストを送り、その結果が200(成功)であることを確認する」という意味です。プログラミングに慣れていない人でも、なんとなく意味が推測できるのではないでしょうか。

【初心者のメリット】
「テストを書く」というプロフェッショナルな習慣を、学習の早い段階から、低いハードルで身につけることができます。分かりやすいPestのおかげで、テストに対する苦手意識を持つことなく、品質を意識した開発スキルを自然に習得できます。

4. 速さは正義!アプリケーションの応答速度が向上

Webサイトの表示速度や、ボタンを押したときの反応の速さ(パフォーマンス)は、ユーザー体験に直結する非常に重要な要素です。どんなに優れた機能があっても、動作が遅いサイトは使ってもらえません。

Laravel v12では、ルーティング(URLとプログラムを結びつける処理)やデータベースへの問い合わせなど、フレームワークの内部的な処理が数多く改善され、アプリケーション全体のパフォーマンスが向上しました。

これは、車のエンジンや内部の部品が改良され、より少ない燃料で、より速くスムーズに走れるようになった新型モデルのようなものです。ドライバーであるあなたは、特に難しい運転技術を意識しなくても、ただアクセルを踏むだけでその速さを享受できます。

【初心者のメリット】
パフォーマンスチューニングといった高度な技術を意識しなくても、最初からサクサク動くアプリケーションを作ることができます。これにより、ユーザーに喜ばれるアプリケーションの本質的な機能開発に集中できます。

5. 最大の壁を突破!Webサイトの公開が驚くほど簡単な「Laravel Cloud」の登場

プログラミング学習における最大の壁の一つが、作ったアプリケーションをインターネット上に公開する「デプロイ」という作業です。

これまでは、サーバーを契約し、黒い画面(ターミナル)で複雑なコマンドを打ち、データベースやWebサーバーの設定を行う…といった専門的な知識が必要でした。これは、自分で家を建てるために、土地を探し、水道や電気を引き、基礎工事をするようなもので、多くの人がここで挫折を経験します。

そこに登場したのがLaravel Cloudです。これは、Laravel公式が提供する、作ったアプリを世界に公開するための全自動サービスです。

https://cloud.laravel.com/

Laravel Cloudは、まるで「ここに設計図を置くだけで、最高の土地に最高の家を全自動で建ててくれるサービス」のようなものです。開発者は難しいインフラの設定から解放され、アプリケーションのコードを書くことだけに集中できます。これは、フロントエンド開発におけるVercelというサービスが担ってきた役割を、Laravelの世界で実現するもので、「Laravel版のVercel」とも言えます。

【初心者のメリット】
プログラミング学習のゴールである「自分の作品を世界に公開する」という成功体験を、非常に早い段階で得ることができます。作ったものをすぐに友人に見せたり、就職活動のためのポートフォリオとして提示したりできることは、次の学習への強力なモチベーションになるでしょう。

まとめ:今こそLaravelで、開発の「楽しさ」に集中しよう

Laravel v12がもたらした5つの進化を見てきました。

  1. Livewire: PHPだけで動的な画面が作れる
  2. React/Next.jsテンプレート: モダンな開発環境がすぐに手に入る
  3. Pest: プロのお作法であるテストが直感的に書ける
  4. パフォーマンス向上: 最初からサクサク動くアプリが作れる
  5. Laravel Cloud: 最も難しい「公開」作業が自動化される

これらは単なる機能追加ではありません。Laravel v12は、プログラミング初学者がつまずきやすい「環境構築」「複数言語の学習」「テスト」「デプロイ」といった壁を、徹底的に取り払おうとしているのです。

これにより、学習者は本来最も時間をかけるべき「何を作るか」「どう作るか」という創造的で楽しい部分に集中できる環境が整いました。

もしあなたが今、どのプログラミング言語を学ぶべきか迷っているなら、PHPとLaravelは間違いなく最良の選択肢の一つです。最新のLaravel v12で、Webアプリケーション開発の本当の楽しさを体験してみませんか?

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