こんにちは、SiiDエンジニアのセイトです。
この記事では、これからPHPとLaravelを始めてみたい方に向けて、何もインストールされていないPCに環境を整え、ブラウザで「Laravelが動いている画面」を表示するまでを、Windows・Macの両方に対応する形で順番に解説していきます。
Laravel(ララベル)は、PHP界で最も人気のあるWebアプリケーションフレームワーク(=Web開発を効率化する道具箱のこと)です。
Rails(Ruby)やDjango(Python)と並ぶ存在で、世界中の現場で使われています。
この記事のゴールは、`http://127.0.0.1:8000` を開いたときにLaravelのウェルカムページが表示されること。これがいわゆる「Hello World」です。
事前に必要なもの
今回インストールするのは、以下の3つです。
- PHP:Laravel本体を動かすプログラミング言語のランタイム
- Composer:PHP用のパッケージ管理ツール(npmのPHP版)
- PostgreSQL:データベース(DB)。Laravelからデータを読み書きするために使います
ターミナルで黒い画面にコマンドを打つ作業が出てきますが、初心者の方も身構えなくて大丈夫です。書いてある通りに入力すれば動きます。
STEP1:PHPとComposerをインストールする
Macの場合
Mac標準のパッケージマネージャHomebrewを使います。
未インストールでも、ターミナルで次のコマンドを一発叩くだけでインストールは完了します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"HomebewでPHPとComposerをまとめてインストールするコマンドは次の通り。
brew install php composerWindowsの場合
Windows標準の`winget`コマンドを使います。
Powershellを開いて次のコマンドを順番に実行してください。
// PHPのインストール
winget install --id Php.Php
// Composerのインストール
winget install --id Composer.Composer動作確認
両OSとも、インストールが終わったら以下を実行してバージョンが表示されればOKです。
// PHPの確認
php -v
// Composerの確認
composer -V「コマンドが見つかりません」と言われた場合は、ターミナル(PowerShell)を一度閉じて開き直してみてください。
それでも駄目なら、PATH(=実行ファイルの場所をOSに教える設定)が通っていない可能性があるので、インストーラを再実行しましょう。
STEP2:PostgreSQLをインストールする
Macの場合
// インストールコマンド
brew install postgresql@18
//実行コマンド
brew services start postgresql@18brew services startはPostgreSQLをバックグラウンドで自動起動させるコマンドです。
Windowsの場合
// インストールコマンド
winget install --id PostgreSQL.PostgreSQL.18途中でスーパーユーザー(postgres)のパスワードを聞かれるので、忘れないようにメモしておきましょう。
インストール後はサービスとして自動で起動します。
動作確認
psql --versionバージョンが表示されればインストール成功です。
STEP3:Laravelプロジェクトを作成する
任意の作業フォルダ(例:`~/dev`や`C:\dev`)に移動してから、Composerでプロジェクトを作成します。
// プロジェクト作成(example-appの部分は任意の名前にしましょう)
composer create-project laravel/laravel example-app
//ディレクトリ移動
cd example-app数十秒〜1分ほどでダウンロードと初期設定が走り、`example-app`というフォルダができれば成功です。
参考)公式サイトの手順
ちなみに、生成されたフォルダの中には `app/`(アプリのコード)、`routes/`(URL設定)、`.env`(環境設定)など、Laravelの「お作法」となる構成があらかじめ入っています。
STEP4:.envファイルを編集する
example-app直下にある`.env`ファイルをエディタで開き、データベース関連の項目を以下のように書き換えます。
DB_CONNECTION=pgsql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=5432
DB_DATABASE=laravel
DB_USERNAME=sail
DB_PASSWORD=password※ポイントは`DB_HOST`を`127.0.0.1`にすること
STEP5:データベースとユーザーを作成する
PostgreSQLに、Laravel用のユーザーとデータベースを用意します。
Macの場合
// sailという管理者権限のユーザーを作成
createuser -s sail
// sailをオーナーとしたlaravelというDBを作成
createdb -O sail laravel
// sailにパスワードを設定
psql -d laravel -c "ALTER USER sail WITH PASSWORD 'password';"Windowsの場合
WindowsではPostgreSQLインストール時の`postgres`ユーザーでログインし、SQLで作るのが手堅いです。
psql -U postgrespsqlに入ったら以下を順に実行します。
// ユーザー作成
CREATE USER sail WITH SUPERUSER PASSWORD 'password';
// DB作成
CREATE DATABASE laravel OWNER sail;
// DBからログアウト
\q\qで抜けたらDBの準備完了です。
STEP6:マイグレーションして起動する
最後に、Laravelの初期テーブルを作って開発サーバーを起動します。
php artisan migratephp artisan migrateはマイグレーション(=DBの設計図をコードで管理し、その通りにテーブルを作る仕組み)を実行するコマンドです。途中で「本当に実行する?」と聞かれたら`yes`で進めてください。
続いて開発サーバーを起動します。
composer run devこれはLaravel11以降に同梱されている便利スクリプトで、`php artisan serve`(Webサーバー)、Vite(フロントのビルドツール)、キューワーカーなどをまとめて立ち上げてくれます。
ブラウザで以下を開いて、Laravelのウェルカムページが表示されたら成功です!
よくあるエラーと対処法
SQLSTATE[08006] could not connect to server:PostgreSQLが起動していないか、DB_HOSTが間違っている可能性大。`brew services list (Mac)やサービス画面(Windows)で起動状態を確認してください。could not find driver:PHPにpdo_pgsql拡張が入っていません。php -m | grep pgsqlで確認し、Windowsは`php.ini`の;extension=pdo_pgsqlの;を外して保存→ターミナル再起動で解決します。
- Address already in use:すでに別のサーバーが8000番ポートを使っています。 composer run dev を一度Ctrl+Cで止め、不要な php artisan serve を終了してから再実行してください。
まとめ
今回は、ゼロの状態からPHP・Composer・PostgreSQLを入れ、Laravelプロジェクトを作って、ブラウザでウェルカムページを表示するまでを通しでやりました。
ここまで来れば、あとはルーティング、コントローラー、Eloquent(LaravelのORM)と、いよいよLaravelらしい開発に入っていけます。
次のステップとして、ぜひ「自分だけのページを1枚追加してみる」ところから挑戦してみてください。それではまた!
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