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OpenAI DevDay 2026まとめ|開発者がすぐ実用できる注目アップデート10選

OpenAI DevDay 2026まとめ|開発者がすぐ実用できる注目アップデート10選

この記事を書いた人

セイト@エンジニア兼講師

セイト@エンジニア兼講師

2012年に大学を卒業後、株式会社LIGにてWebデザイナー・Webエンジニアを3年務めたあと、株式会社LIG Philippinesの代表・VPoEとして6年間の在籍中に社員数約100名程度のテックチームへ成長させる。 その後2021年に独立し、合同会社BugFixを設立。登録者13万人を超えるテック系YouTubeチャンネルの運営やキャリアに特化したAIプログラミングスクールSiiDを運営中。

こんにちは!SiiD代表エンジニアのセイトです。

2026年9月29日に開催されたOpenAI DevDay 2026では、25もの発表がありました。
どれもすごいのですが、数が多すぎるうえに、すぐには実務で使えなさそうなものも混ざっています。
そこでこの記事では、全部を追うのは面倒な人向けに「開発者視点ですぐ実用できそうなもの」を10個選び、それぞれ何ができるようになるのかと、開発者目線での見立てをまとめました。

Point 1:常時稼働のエージェント「dots」

dotsは、GPT-6 Astraを搭載した常時稼働のエージェントです。
dotsのページにアクセスして、自分のdotを作成するところから始められます(作成は20秒ほどで終わります)。

dotsはそれぞれ専用のクラウドコンピューターとブラウザを持ち、4,000以上のアプリと接続して、それらをまたいで24時間作業します。
目標と「自分の判断でやってよいこと」を伝えると、頼まれる前から仕事を進め、フィードバックから好みを学んでいきます。
ChatGPTのほか、SlackやTeamsからも話しかけられます。

公式の発表では、開発者向けの使い方として次の例が挙げられています。

  1. 顧客のフィードバックを見て、繰り返し出てくる要望を拾う
  2. 小さな改善やバグ修正の範囲を決める
  3. 実装してテストする
  4. 変更内容を映した動画つきで、完成したプルリクエストを持ってくる

自分で進めてよい操作、承認が必要な操作、禁止する操作は、ルールとして設定できます。
パスワードの変更など一部の操作は、必ず本人が行う仕組みです。
提供はProとBusiness Premiumのプランから、対象地域で順次始まっています。

開発者目線で見たdots

dotsは、ChatGPTの上位互換のような印象です。
オンライン秘書のように、PC上で完結することならとりあえず任せてみると、かなりいろいろやってくれます。

実際にdotsを作って、今日のToDoリストを整理してもらいました。
かなり適当に指示したのに、僕の予定をしっかり把握したうえで整理してくれています。
GmailやGoogle Driveと連携できるので、未返信のメールを拾って返信文を書いてもらったり、GitHubの優先度が高いIssueを拾ってもらったりといった使い方もできます。
まだ試し始めたばかりですが、雑に任せても動いてくれそうなので、いろいろ試しがいがあります。

Point 2:Astraに迫る性能で5分の1の価格「GPT-6.1 Sol」

GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solのアップグレード版です。
エージェント型のコーディング、コンピューター操作、専門業務で、最上位のGPT-6 Astraに迫る性能を出します。

料金はAstraの標準料金の5分の1です。
APIでは100万トークンあたり、入力2ドル、出力10ドル、キャッシュされた入力は0.10ドルです。
OpenAIの評価では、実際のコードベースで長時間かかる開発タスクを解かせる「DeepSWE v1.1」で、Astraと同等のスコアを出しています。

ChatGPT Work(ChatGPTでエージェントに作業を任せる画面)とCodexで、どちらもPlus以上のプランから使えます。
APIのモデル名は gpt-6.1-sol です。
ChatGPTの通常のチャット画面では、まだ選べません。

開発者目線で見たGPT-6.1 Sol

自分のアプリにAIを組み込むとき、いちばん悩むのはモデル選びです。
Astraを使いたいけれど、ユーザーが増えたときの請求が怖い。
その「Astraは高いから」と妥協して選んでいたSolが、Astraに近い性能になりました。

キャッシュ入力の0.10ドルは、旧GPT-6 Solと比べても半額です。
同じシステムプロンプトや長い仕様書を毎回渡すエージェントほど、請求額が下がります。
ただしOpenAIは、最も難しい研究タスクにはAstraを使うよう案内しています。
まずSolで回して、足りないところだけAstraに上げるのが、現実的な使い分けになりそうです。

Point 3:生成速度が最大8倍の高速ティア「Ultrafast」

Ultrafastは、速度を最優先するための有料の高速ティアです。
トークンの生成速度が、Codexで最大8倍(毎秒300トークン)、APIで最大6倍になります。

発表当日から使えるのは、GPT-6 AstraのUltrafastです。

  • API:リクエストの service_tier に ultrafast を指定する
  • ChatGPT WorkとCodex:月500ドルのProプランとEnterpriseが対象

GPT-6.1 SolのUltrafastも、近日中に提供される予定です。

開発者目線で見たUltrafast

Codexに作業を任せている間、画面の前で待つ時間は意外と長いものです。
Ultrafastでは、その待ち時間のうち、AIが文章やコードを生成している部分が速くなります。
ただし、APIの料金表ではAstraの通常料金の6倍です。

人が画面の前で待っている対話的な作業だけUltrafastにして、夜間にまとめて回す作業は通常速度のままにする。
この分け方が、費用対効果がいちばん高いと考えています。

Point 4:PCを閉じても作業が続く「Codex クラウド」

Codex クラウドでは、Codexのタスクをクラウドで動かし、自分のPC・スマホ・Webのどこからでも続きを操作できるようになりました。

GitHubのリポジトリを選ぶと、Codexがプロジェクトを調べて、依存関係のセットアップまで自動で行います。
変更を確認して追加の修正を頼み、準備ができたらコミットやプルリクエストの作成まで進められます。
一度作った環境は次のタスクでもそのまま使えて、チームで承認済みの設定と権限を共有することもできます。

開発者目線で見たCodex クラウド

ローカルでCodexを回していると、終わるまでノートPCを閉じられないのが地味にストレスです。
クラウドなら、PCがスリープしても作業は止まりません。
画面の前で待たずに、移動中にスマホで進み具合を確認し、戻ったらプルリクエストをレビューするだけで済みます。

チームで同じ環境を共有できるのも大きな利点です。
メンバーごとにCodexの動く環境がバラバラ、という状態を減らせます。

Point 5:並列作業に対応した「刷新されたCodex CLI」

Codex CLI(ターミナル版のCodex)が刷新され、音声チャット・複数エージェントの管理画面・worktreeの標準サポートが加わりました。
主な変更点は次の3つで、すべてのプランで使えます。

  • 音声チャットに対応し、話しかけてタスクを始めたり、進め方を指示したりできる
  • 新しい /agents ビューで、複数のエージェントに作業を割り振り、進み具合を一度に確認できる
  • worktree(1つのリポジトリから作業用フォルダを複数作るGitの仕組み)を標準でサポート

開発者目線で見たCodex CLI

これまでCodex CLIで並列に作業させるには、worktreeを自分で作り、ターミナルを何枚も開く必要がありました。
今回のアップデートで、作業の割り振りから進み具合の確認まで、Codex CLI単体でできるようになります。
1本終わるのを待ってから次を頼む、という待ち時間を、準備なしで減らせるのは大きいです。

Point 6:ChatGPTのアカウントで他のアプリに入れる「Sign in with ChatGPT」

Sign in with ChatGPTは、GoogleやFacebookのアカウントでサインインするのと同じように、ChatGPTのアカウントで他のアプリにサインインできる機能です。
アプリに渡るのは、名前、メールアドレス、プロフィール写真(設定している場合)だけで、チャットの履歴やメモリは共有されません。

PlusかProのユーザーは、そのアプリの中のAIリクエストを、自分のChatGPTプランの利用枠でまかなうことを選べます。
ユーザーはOpenAIのAPIキーを作る必要も、アプリに渡す必要もありません。
開発する側は、OpenID Connect(Googleログインなどと同じ認証の標準規格)で組み込みます。

開発者目線で見たSign in with ChatGPT

AIを組み込んだアプリで、モデル選びの次に悩むのが、APIの利用料を誰が払うかです。
PlusやProのユーザーが自分の利用枠を使うことを選べば、その人の分はプランの利用枠でまかなわれます。
PlusやProのユーザーが多いアプリほど、開発者はAPIの利用量をあまり気にせずに、AIを使う機能を入れられそうです。

ただし、現時点では限られたパートナー(報道ではDevin、Notion、Vercelなど16社)から始まった段階です。
商用アプリは、サインインだけを使う場合もOpenAIのフォームから申し込む必要があります。

もう1つ、ユーザーはアプリごとに週の利用上限を決められます。
上限に達したとき、処理を止めるのか、開発者側のAPIキー(自分の負担)に切り替えるのかは、あらかじめ設計しておく必要があります。

Point 7:ChatGPTデスクトップアプリの「コードレビュー」

ChatGPTのデスクトップアプリに、新しいコードレビューの画面が入りました。
複数のプロジェクトのプルリクエストを横断して、注意すべき箇所をすばやく把握できます。
概要を見て、差分を掘り下げ、気になる点をCodexに質問してからフィードバックを送る、という流れです。

自動レビューを設定すれば、自分がいない間もCodexがクラウドで最初のレビューを進めます。
GitHubのプルリクエストと、GitLabのマージリクエスト(こちらはプレビュー)に対応しており、すべてのプランで使えます。

開発者目線で見たコードレビュー機能

AIでコードを書く量が増えるほど、詰まるのはレビューです。
書く速度は上がっても、人間が読む速度は変わりません。
最初のレビューはCodexに任せて、人間は指摘を確認して判断する。
複数のプロジェクトを抱えている人ほど、この画面1つで回せるので楽になります。

Point 8:脆弱性を見つけて修正案まで作る「Codex Security Cloud」

Codex Security Cloudは、GitHubのリポジトリの脆弱性をクラウドで見つけて、修正案まで作る機能です。

  • 新しいコミットを継続的にチェックする
  • リポジトリ全体を、好きなタイミングか、決めたスケジュールでスキャンする
  • 見つかった問題は、調査・重複の除外・修正案の作成までクラウドで進む

修正案はパッチとして生成され、確認したらドラフトのプルリクエストにできます。
デスクトップ版とWeb版のCodexで、プラグインとして全Codexユーザーが使えます。

開発者目線で見たCodex Security Cloud

個人開発や小さなチームだと、脆弱性の診断まで手が回らないことが多いです。
しかも、AIに書かせたコードは、作った本人も全部は読めていないことがあります。
公開前にリポジトリ全体を一度スキャンして、あとはコミットごとの自動チェックに任せる。
AIでアプリを作って公開する人ほど、最初に入れておきたい機能です。

Point 9:ブラウザを操作できるようになった「Agents API」

Agents APIは、Codexを動かしている仕組み(ハーネス)を、OpenAIが運用するサービスとして使えるAPIです。
今回、ここにコンピューター操作が加わりました。
OpenAIが管理するブラウザで、Webサイトを操作して情報を集めたり、画面の操作を自動化したり、サイトの動作をテストしたりできます。

新しいサイトにアクセスするたびに、ユーザーの承認が必要です。
サインインの情報はユーザーがアプリ側の画面で入力し、エージェントには見えません。
公式ドキュメント上の対応モデルは、現時点ではGPT-6 Astraだけです。

開発者目線で見たAgents APIのコンピューター操作

ブラウザ操作までAPIで呼べるので、APIが無いWebサービスの管理画面も、エージェントに操作させられます。
自前でブラウザ操作の環境を用意しなくていいのは楽です。
ただし対応モデルがAstraだけなので、回数が多い処理に組み込むなら、料金の見積もりを先にやっておきたいところです。

Point 10:選択肢から即座に答えを返す「Decisions API」

Decisions APIは、あらかじめ決めた選択肢の中から、答えを1つ即座に返すAPIです。
使うモデルはGPT-6 Lunaで、テキストや画像で状況を渡して、次のような用途に使います。

  • コンテンツの分類
  • 問い合わせやリクエストの振り分け
  • エージェントが次に取る行動の選択

現在は限定プレビューで、数日以内に広く公開される予定です。

開発者目線で見たDecisions API

地味ですが、実務で使う場面がいちばん多いのはこれかもしれません。
これまでも、Structured Outputs(出力の形式を指定する機能)で答えを選択肢に縛れば、同じことはできました。
ただ、分類のためだけに毎回プロンプトと出力形式を書くのは手間がかかります。

判断専用のAPIなら、選択肢と状況を渡すだけで済みます。
リアルタイムに返すことを売りにしているので、ユーザーを待たせたくない振り分けにも向きそうです。
料金はまだ公開されていないので、公開されたら今の方法と比べて選びたいところです。

OpenAI DevDay 2026の10選で、今すぐ試せるものと待つもの

今回紹介した10個のうち、発表当日から試せるのは次の8つです。

  • dots(ProとBusiness Premiumの、対象地域のみ)
  • GPT-6.1 Sol(ChatGPT WorkとCodexではPlus以上)
  • Ultrafast(ChatGPT WorkとCodexでは月500ドルのProとEnterpriseのみ)
  • Codex クラウド
  • Codex CLI
  • コードレビュー
  • Codex Security Cloud
  • Agents APIのコンピューター操作

Sign in with ChatGPTとDecisions APIは、提供範囲が広がってから試せば十分です。

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今回の発表で、Codexに任せられる範囲がまた広がりました。
Codexを実務で使い倒したい人向けに、僕が実務でよく使うプロンプトを、そのままコピーして使える形にまとめています。
利用シーンもセットで紹介しているので、どう使うかもイメージしやすいはずです。
SiiDの公式LINEを友だち追加すると、無料で受け取れます。

OpenAI DevDay 2026の発表内容の出典

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