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プログラミングスクールはやめとけ?無駄と言われる理由と後悔しない選び方

プログラミングスクールはやめとけ?無駄と言われる理由と後悔しない選び方

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SiiD BLOG編集部

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SiiD BLOG編集部にて、皆さんの学習やキャリアに役立つ記事を発信します! 普段は受講生の皆さん向けに、学習やキャリアの相談にのったりもしています。

目次

数十万円の受講料を払う直前に検索して、手が止まった方が多いはずです。
「プログラミングスクールはやめとけ」「金の無駄」「情弱ビジネス」。掲示板にも転職メディアにも、そうした言葉が並んでいます。

BugFixは、AIプログラミングスクール「SiiD」を運営している会社です。
主任講師を務める代表のセイトは、開発の現場に14年携わりながら、これまで2,000人以上の選考と150名以上のエンジニア採用に関わってきました。教える立場であると同時に、合否を判断する立場でもあったということです。
その経験を踏まえると、「やめておいたほうがいい」人が一定数いるのも事実です。誰にでもおすすめできるわけではありません。

問題は、「やめとけ」という一言に、まったく別の立場から出た批判が混ざっていることでしょう。
現場のエンジニアの不満と、悪質な事業者への告発と、受講者自身の後悔は、それぞれ回避の方法が違います。

本記事では言われている理由を7つに分解したうえで、失敗するスクール選びの見分け方と、給付金を使う方法を解説します。

「プログラミングスクールはやめとけ」は本当なのか

「プログラミングスクールはやめとけ」は本当なのか

「プログラミングスクールはやめとけ」という言葉は、半分は事実で、半分は発信者側の事情によるものです。

高額な料金に見合わない内容の事業者は実在しますし、数か月のカリキュラムを終えただけでは実務水準に届かないことも多くあります。
転職保証をうたいながら、条件を満たさなければ適用されない契約も残っています。

一方で、発信者側の事情も混ざっています。
現場のエンジニアが語る「スクール卒は使えない」も、身近な少数の例が一般化しているのかもしれません。独学で成功した方の「スクールは不要」という主張には、自分の選択を正当化したい気持ちが混じることもあります。
逆に、スクール側の記事は当然ながら受講を勧める内容に寄りがちです。

プログラミングスクールとは何をする場所なのか

批判を検証する前に、対象を整理します。
プログラミングスクールが提供しているものは、二層に分かれています。ひとつは教材とカリキュラム、もうひとつは質問対応や添削、転職支援といった人が関わる時間でした。

前者には、無料の代替が豊富にあります。
公式ドキュメントや動画講座、質の高い技術記事など、教材の希少性で価値を出せる時代はもう終わりました。対して後者は、簡単には代替できません。
自分のコードを読んで問題点を指摘してくれる相手は、検索では見つからないからです。

批判の多くは、この二層のうち前者しか提供していないサービスに、後者の値段が付いていることへの反発でした。
対象を混ぜたまま議論すると、話が噛み合わなくなります。

判断を分けるのは「誰が言っているか」

情報を見るときは、発信者の位置を確認するようにしましょう。
採用する側の声なのか、卒業生の声なのか、競合サービスの声なのか。同じ「やめとけ」でも、指摘の妥当性がまったく違ってきます。

そしてもっと大切なのは、他人の結論が自分に当てはまるとは限らないという点です。
学習に充てられる時間と目的の明確さ、資金の余裕の3つが違えば、同じスクールでも結果は正反対になります。誰かの成功談も失敗談も、そのまま自分に流用することはできません。

以下では、「プログラミングスクールはやめとけ」と言われている理由をひとつずつ検証していきます。

プログラミングスクールはやめとけと言われる7つの理由

プログラミングスクールはやめとけと言われる7つの理由

批判として繰り返し挙がる論点は、以下の7つに集約できます。

  • 受講料が高額で費用に見合わないから
  • 独学でも学べる教材が揃っているから
  • 実践的なスキルが身につかないから
  • 挫折すると費用が丸ごと無駄になるから
  • 希望する企業に転職できるとは限らないから
  • 卒業生は使えないと現場で言われるから
  • AIがコードを書く時代になったから

このうち事業者選びで回避できるものが3つ、読者側の前提によって結果が変わるものが4つです。
いずれの理由にも、回避策や読み替え方法があります。それぞれ詳しく解説します。

受講料が高額で費用に見合わないから

「やめとけ」と言われるもっとも多い理由に、「高額な受講料」があります。
転職支援まで含むコースの相場は総額30万円から80万円ほど、転職コースに絞った調査では50万円から100万円という結果も出ています。いずれにせよ、社会人にとって軽い出費ではありません。

この指摘の妥当性は、料金の内訳によって変わります。
動画を見て課題を提出するだけの構成に50万円が付いているなら、批判は正当だと考えられます。
前述のとおり、学習教材そのものは無料で充実した時代になったため、教材の希少性だけで高い価格をつけることはできません。

逆に、現役の開発者が個別に添削し、質問できる時間が確保されているなら、その人件費が価格に反映されています。
判断すべきは金額の大小ではなく、支払う対価が「教材」なのか「人が介在する時間」なのかという点です。

独学でも学べる教材が揃っているから

技術情報の大半は無料で公開されています。
加えて生成AIの登場によって、エラーの原因をいつでも聞ける相手ができました。学習の初期段階で行き詰まって止まってしまう場面は、以前より確実に減っています。

ただし、独学で難しいのは情報の入手ではなく、以下の3点です。

  • 学習の順序を自分で設計すること
  • 到達度を客観的に測ること
  • 採用市場が今どこを見ているかを把握すること

AIは問われたことには答えますが、問いそのものが間違っていることは指摘してくれません。
設計の方向性が悪くても、そのまま最適なコードを返してきます。この3点を自力で組み立てられる方には、確かにスクールは不要になります。

実践的なスキルが身につかないから

カリキュラムを終えても実務では通用しない、という指摘です。
数か月で実務レベルに到達することは、現実的ではありません。スクールが提供できるのは、実務に入る手前の土台づくりと、そこから自走するための習慣形成までです。
ここを「卒業すれば即戦力」と読み替えてしまうと、必ず落差が生まれます。

見るべきは、カリキュラムの網羅性より添削の深さです。
同じ題材を全員で作る形式では、実務に必要な判断の訓練になりません。自分で仕様を決め、詰まり、修正する過程に第三者の目が入るかどうかが分かれ目になります。

挫折すると費用が丸ごと無駄になるから

途中でやめれば、支払った金額は成果に変わりません。
返金規定によっては、ほとんど戻らない場合もあります。

プログラミング学習に関する調査では、学習経験者298名のうち87.5%が挫折や行き詰まりを経験したと回答しています。
理由の1位は「不明点を聞ける環境になかった」で40.8%、2位は「エラーが解決できなかった」で36.3%でした。2019年8月に10代から80代の男女を対象として実施されたもので、社会人の転職希望者に限った調査ではありません。
スクール運営会社による調査でもあるため数字は幅を持って読むべきですが、挫折の原因が教材不足ではなく相談相手の不在に集中している傾向は、現場の実感とも一致します。

つまり挫折リスクは、スクールに通う理由にも、通わない理由にもなり得ます。
分岐点は、そのスクールが挫折を防ぐ設計になっているかどうかです。質問できる頻度と、詰まったときに誰が対応するのかを確認してください。

希望する企業に転職できるとは限らないから

転職支援があっても、紹介先は限られます。
紹介先が固定されている場合、受講者の希望とずれることも珍しくありません。

背景には事業構造があります。
スクールが人材紹介の手数料で収益を得ている場合、手数料を支払ってくれる企業へ送り出すことが、経済的には最適な行動になるからです。詐欺ではありませんが、受講者の希望と運営側の利益が完全に一致するとは限りません。
とくに受講料が無料あるいは極端に安いスクールは、この構造で成り立っていることが多くなります。

契約前に、紹介企業の範囲と、転職支援を使わない選択が可能かどうかを確認しておいてください。
この2点を尋ねたときの答え方で、事業者の姿勢はかなり見えてきます。

卒業生は使えないと現場で言われるから

採用側や現場のエンジニアから出る、もっとも痛い指摘です。
ただし内容を聞いていくと、対応を知らないという話は意外に少数です。

指摘されているのは別の能力です。
詰まったときにすぐ相談に来る人と、何日も抱えてから来る人がいます。前者は「ここまで試して、この仮説が外れた」を持ってきますが、後者が持ってくるのは「わかりません」だけです。
採用に携わってきた経験から言えば、技術の差は入社後の数か月で埋まりやすい一方、この行動の習慣の差は放置すると残りやすくなります。

だから「卒業生は使えない」は、出身への評価ではなく、自走の習慣が身についていない人への評価と読むべきです。
学習期間中にこの習慣を作れたかどうかが、同じスクールの卒業生の中でも結果を大きく分けています。

そもそも「スクール卒は使えない」という声が強まったのは、2015年から2018年ごろのスクールブームの時期でした。
一部の事業者が「転職は簡単」といった誇大な広告で受講生を集め、とにかく数多く応募するよう指導した結果、採用側は水準に届かない応募書類の対応に追われることになりました。
そのときの不満が採用担当者から発信され、それを見た人たちの間に「スクール卒は使えない」という見方が根づいていきました。

ただ、これは当時の話です。
今はむしろ、未経験ならスクールで学んだ方を歓迎すると求人に書いている会社もあります。

代表が知り合いの開発会社の経営者に聞いた話では、未経験からの応募の9割ほどが独学、1割ほどがスクール出身だそうです。
平均ではスクール出身者の評価が高いとのこと。独学の応募者には、学習の期間が短く、見せられる成果物もない状態で応募する例もあったためだといいます。
これは1社の受け止めであり業界全体の傾向ではありませんが「未経験であれば独学の方がいい」という話ではないと言えます。

AIがコードを書く時代になったから

近年になって加わった理由です。
生成AIがコードを書くのだから、いま学んでも遅い、という主張です。

数字を見ると、無視できる話ではありません。
スタンフォード大学のエリック・ブリニョルフソン教授らの研究では、2022年以降、AIの影響を受けやすい職種で22~25歳の労働者の雇用が、他の年齢層に比べて13%減少したと報告されました。カスタマーサービスや会計と並んで、ソフトウェア開発が代表例として名前を挙げられています。
さらに2026年の続報では、若手のソフトウェア開発者に限れば2024年以降に約20%減少したとも報じられました。

他方で、経済産業省が2019年に公表した試算では、2030年に最大で約79万人のIT人材不足が生じるとされています。
7年前の推計ではありますが、矛盾しているように見える2つの数字は、実は同じ現象の裏表です。

というのも、同じ調査は従来型のIT人材についてはむしろ余剰になると示唆しています。
不足しているのは、要件を整理し、設計を判断し、AIの出力を検証しながら開発を進められる人材です。したがって、この理由が示しているのは「学ぶな」ではなく「何を学ぶかが変わった」という事実です。
写経でポートフォリオを作らせる形式のスクールは、確実に価値を失いました。

やめとけと言われるプログラミングスクールの特徴

やめとけと言われるプログラミングスクールの特徴

ここまで見てきたとおり、批判すべき対象は業界全体ではなく特定の事業者です。
そして、その大半は契約前に見分けられます。避けたほうがよい兆候は次の6つです。

  • 営業や勧誘がしつこい
  • 違約金や返金条件が明示されていない
  • 講師が現場未経験である
  • 誇大広告を掲げている
  • 卒業生の成果物がすべて似ている
  • 公式サイトに料金や条件が載っていない

ひとつでも当てはまるなら、候補から外して構いません。
詳しく見てみましょう。

営業や勧誘がしつこい

無料カウンセリングという名目で呼び出し、その場での契約を強く促してくる場合は警戒してください。
「今日申し込めば割引」「今月の枠は残りわずか」といった誘導は、判断の時間を奪うための設計です。

学習は数か月から1年ほど続くものです。
数日の検討すら許さない相手と、その期間を伴走できるとは考えにくいでしょう。持ち帰って考えたいと伝えたときの反応に、入学後の対応がそのまま表れます。

違約金や返金条件が明示されていない

必須の確認事項は3点です。

  • 中途解約したときの返金額はどう計算されるのか
  • 転職支援を辞退した場合にどう扱われるのか
  • 保証が適用されない条件は何か

資料に記載がなく、質問しても明確な答えが返ってこない事業者は、候補から外してください。
ここを曖昧にしたまま契約した結果として生まれた不満が、掲示板の書き込みの一部を形作っています。

あわせて、自分の契約がクーリング・オフの対象になるかも確認しておきましょう。
適用は申込方法だけでなく、講座の内容や期間・金額、勧誘方法によって異なります。通信販売には法律上のクーリング・オフ制度はありませんが、オンライン講座でも特定継続的役務提供に該当すれば、法律で定められた書面を受け取った日から数えて8日以内に解除できます。
判断に迷うときは、消費者ホットライン188に相談してください。

講師が現場未経験である

指導するのは、いま開発している人なのか、卒業生をそのまま採用したメンターなのか。
ここを尋ねると、体制がはっきりします。

あわせて、担当するのは誰なのか、やりとりはチャットだけなのか、画面を共有して直接話せるのかまで聞いてください。
回答が曖昧なら、その曖昧さが提供内容そのものです。現役の開発者が対応する体制はコストがかかるため、そこに投資している事業者は明確に答えられます。

誇大広告を掲げている

転職成功率の高さをうたう場合、分母の定義を確認してください。
全受講者なのか、支援を最後まで使い切った人だけなのか。後者であれば、途中で離脱した人は計算から消えています。

数字そのものの高低より、算出方法を開示しているかどうかが誠実さの指標になります。
三か月で人生が変わる、といった訴求も同じです。実際の学習量との落差が、後になって「無駄だった」という感想を生む原因になります。

卒業生の成果物がすべて似ている

公開されているポートフォリオが、題材も構成もほぼ同一という場合、指導が画一的である可能性が高くなります。
生成AIで同水準のものが短時間で作れるようになった今、この種の成果物は選考でほとんど評価されません。

参考までに、SiiDの受講生の例を挙げると、就職活動で複数の企業情報を一元管理するアプリを開発して新卒でエンジニア内定を得た方や、好きなゲームとプログラミングを掛け合わせた商品を制作してWeb上で販売した方がいます。
題材が人によってばらばらなのは、各人の関心に沿って仕様から一緒に考えているからです。他社を検討する際も、同じ観点で見比べてみてください。

公式サイトに料金や条件が載っていない

料金を問い合わせでしか開示しない設計は、比較させたくない意図の表れです。
以下の4点が公開されているかを確認しましょう。

  • 総額
  • 期間
  • 支払方法
  • 給付制度の適用可否

情報を出さずに面談へ誘導する事業者は、その場で説得することを前提にしています。
比較検討の材料を先に渡してくれるかどうかは、受講者をどう扱うつもりかの表明でもあります。

プログラミングスクールをやめておいたほうがよい人の特徴

プログラミングスクールをやめておいたほうがよい人の特徴

ここからは、スクールを運営する側として嘘偽りなく率直な意見を書きます。
次の状態にある方には、いま申し込むことを勧めません。

  • 週10時間から15時間の学習時間を確保できない未経験者
  • 学ぶ目的が定まっていない人
  • 生活資金に余裕がない人
  • 受け身で質問できない人

該当する場合、無理に始めるより開始時期をずらす判断のほうが合理的です。
学習時間を確保できない期間は進捗が出ず、モチベーションだけが削られていくからです。詳しく見てみましょう。

週10時間から15時間の学習時間を確保できない未経験者

カリキュラムは自習を前提に組まれているため、時間が取れなければ費用が焦りに変わり、焦りが挫折を早めてしまいます。

繁忙期が半年続く、育児で夜の時間が読めないなど、事情があるなら開始時期の後ろ倒しが有効です。
数か月ずらすことで確保できる時間があるなら、そちらを優先してください。

判断のために、まず1週間だけ実際に学習へ充てられる時間を記録してみることを勧めます。
想定と実測には、たいてい差があります。頭の中では確保できるはずだった時間が、実際には半分も残っていないことは珍しくありません。

学ぶ目的が定まっていない人

収入なのか、働き方なのか、作りたいものがあるからなのか。
動機が曖昧なままだと、必ず途中で止まります。プログラミングは、動かない時間のほうが長い作業です。目的が支えになっていなければ、その時間を耐える理由ができずに途中で断念してしまう可能性があります。

とはいえ、目的が定まっていないこと自体は悪いことではありません。
決めるための材料が足りていないだけの場合もあります。その段階なら、まず無料の教材で数十時間だけ触れて、向き合えるかどうかを確かめる順番が正しいはずです。

生活資金に余裕がない人

受講料を借入で賄い、生活費まで削るような設計は避けてください。
学習の継続には精神的な余白が必要で、資金の不安はその余白を真っ先に奪います。

ただし、選択肢は「払えるか、諦めるか」の二択ではありません。
給付制度の対象講座であれば、最終的な負担額は大きく変わります。後述するとおり、SiiDのCareerコースは制度を利用することで実質負担額が105,600円~になります。

ここで注意したいのが、給付金は後から支給される仕組みだという点です。
受講の開始時にはいったん受講料の全額を用意する必要があるため、手元の資金と支給の時期を合わせて計画してください。開始を数か月遅らせて貯蓄を作る方法も含めて、金額を理由に諦める前に組み直してみましょう。

受け身で質問できない人

わからない箇所を自分から出せない方は、どれほど手厚い環境でも成果が出にくくなります。
質問できる回数が確保されていても、使わなければ存在しないのと同じだからです。

もっとも、これは克服できる性質でもあります。
質問の練習ができる環境を選ぶという発想は有効で、講師が個別に進捗を確認する形式であれば、自分から切り出さなくても状況を伝える場面が生まれます。克服する意思があるかどうかで判断してください。

プログラミングスクールが向いている人

プログラミングスクールが向いている人

一方で、条件が揃えば、費用を払う判断は十分に合理的です。
次の3つのタイプに当てはまるなら、スクールという手段は機能します。

  • 一人だと続かない自覚がある人
  • 働きながら期限を切って転職したい人
  • 現職の知識と技術を掛け合わせたい人

それぞれ詳しく解説します。

一人だと続かない自覚がある人

スクールの本質は、環境の購入です。
締め切りがある、進捗を見ている人がいる、同時期に走っている仲間がいる。この3つは、一人では作れません。

これまでの人生で、一人で長期の学習を完走した経験があるかどうかを振り返ってみてください。
なかったのであれば、環境にお金を払う判断は弱さではなく設計です。意志の力で解決しようとして失敗を繰り返すより、はるかに合理的な選択です。

短期間で転職を実現したい人

判断軸は、到達までの期間を縮めること自体に価値を感じるかどうかです。

仕事を続けながら独学で2〜3年かかりそうなところを1年ほどで進められるなら、その差の時間が受講料を検討する材料になります。
年齢や家庭の事情で動ける期間が限られている方、いつまでに転職するかを決めて動きたい方にとっては、必要な学習時間を確保できること自体が大きな価値になるでしょう。

現職の知識と技術を掛け合わせたい人

医療事務の経験を医療系システムへ、経理の経験を会計領域へ、店舗管理の経験を小売向けサービスへ。
前職の業務知識と技術を接続する設計は、未経験の若手と同じ土俵で競わずに済む戦い方です。

技術力だけで20代の未経験者と比較されると、どうしても伸びしろの評価で不利になります。
しかし業務知識を持つ人材がその領域の開発に加わる形であれば、評価の軸そのものが変わります。この接続点を一緒に考えてくれる相手がいるかどうかで、成果は大きく変わってくるでしょう。

プログラミングは独学とスクールのどちらがよいのか

プログラミングは独学とスクールのどちらがよいのか

「独学もやめとけ」という声もあり、どちらを選ぶべきか迷う方は多いはずです。
比較の軸をしっかりと理解しておきましょう。

なお、費用を比べる際は金額の絶対値ではなく、期間と機会費用で考えてください。

独学は情報、スクールの価値は蓄積された経験と個別の指導

先に触れたとおり、学ぶ順番を自分で組み立てられて時間にも余裕がある方なら、独学で実務まで届きます。
実際にその道で活躍しているエンジニアは大勢いますし、その場合に無理に費用をかける理由はありません。

ただ、独学で手に入るのは基本的に情報までです。
これに対してスクールが持ちうるのは、蓄積されたノウハウと受講生のデータ、そして一人ひとりに合わせた指導です。たとえば、次のような部分がこれにあたります。

  • 教科書どおりの書き方と、現場で実際に選ばれる書き方の違い
  • 転職の選考で結果につながりやすい準備の中身
  • これまでの受講生がうまくいった進め方と、つまずいた進め方

どれも公開情報として出回っているものではなく、受講生を送り出し続けた結果として溜まっていくものです。
たとえば、入門書のとおりに書けば動くけれど、実務では別の書き方が選ばれる、という判断が随所にあります。動くかどうかしか確かめられない独学では、この差に気づく機会がありません。

費用は金額ではなく時間の機会費用で比べる

比べ方は単純です。
転職後に見込まれる年収の増加額を12で割り、月あたりの差額を出します。増加額は職種や地域によって差が大きいので、求人情報を見ながら自分の想定額を置いてください。
次に、独学とスクールで到達時期が何か月ずれるかを見積もり、その月数を掛けます。出てきた金額が、期間短縮によって得られる価値の目安です。

加えて、挫折してゼロに戻る確率も勘案する必要があります。
独学の挫折率が高いのであれば、その分だけ期待値は下がるからです。

この計算をすると、受講料が高いか安いかは金額の絶対値ではなく、短縮できる期間との関係で決まることが見えてきます。
50万円が高いかどうかは、それが1年を買っているのか1か月を買っているのかによって変わります。

見落とされやすいのは学習期間中の生活の質

もうひとつ、計算に入れにくい費用があります。
独学で期間が延びれば、その分だけ休日と睡眠時間が削られ続けるという点です。

想定していた期間が2倍・3倍に延びたとき、失うのはお金だけではありません。
家族との時間や体調、他のことに使えたはずの余力。どこまで耐えられる設計なのかを、始める前に決めておいてください。

そして息切れによる中断は、それまでに投じた時間の価値を大きく目減りさせます。
半年学んで止まった状態は、半年分のスキルとして残るわけではないからです。技術は使わなければ落ちますし、学習の勘も鈍っていくでしょう。完走できる設計かどうかは、費用と同じ重さで検討すべき論点です。

後悔しないプログラミングスクールの選び方

後悔しないプログラミングスクールの選び方

避けるべき特徴の裏返しとして、確認すべき手順を次の4段階で整理します。

  • 契約条件は良い部分より悪い部分から読む
  • 人が介在する時間の量を確認する
  • 給付金の認定を第三者の検証として使う
  • 無料相談では「不都合な質問」をぶつける

契約書の読み方から、国の認定制度を使った絞り込みまでが範囲です。
詳しく見てみましょう。

契約条件は良い部分より悪い部分から読む

実績欄やパンフレットより先に、契約書と特定商取引法に基づく表示を読んでください。

特定商取引法が中途解約のルールを定めている「特定継続的役務」は、以下の7つに絞られます。

  • エステティック
  • 美容医療
  • 語学教室
  • 家庭教師
  • 学習塾
  • 結婚相手紹介
  • パソコン教室

オンラインで提供されるプログラミング教育については、パソコンの操作技術の教授と一体不可分でない限り特定継続的役務には該当しないとする経済産業省の見解も示されており、法律が定める返金の上限規定がそのまま使えるとは限りません。
つまり、返金の条件は各社の契約書に書かれた自主的な規定に委ねられている可能性があります。だからこそ、契約書を読む重要性はむしろ高まるのです。

とくに転職保証は、言葉の定義が事業者ごとに異なります。
年齢制限が設けられている、学習の進捗要件を満たす必要がある、紹介された企業をすべて受けることが前提になっている。こうした条件が付いているのが一般的で、満たせなければ保証は適用されません。

保証が成立しない条件を先に把握しておけば、後の不満はほとんど消えます。
良い条件を確認する時間より、悪い条件を確認する時間を長く取ってください。

人が介在する時間の量を確認する

確認項目は、次の3つです。

  • 添削を誰が担当するのか
  • 質問できる回数と頻度はどれだけか
  • 画面を共有して一緒に手を動かす形式があるのか

高額な受講料が正当化されるのは、ここにコストがかかっているからにほかなりません。
動画と自動採点だけで完結する構成であれば、その価格は説明がつきません。

SiiDは、少人数の現役エンジニアと元人事部長が指導する、実務直結型カリキュラム形式を採用しています。
Zoomでの質問相談会を高い頻度で設けているのも、教材を売るのではなく人の時間を売る設計だからです。受講生が目標に届くまでを自分たちの責務と置いている以上、ここを削るわけにはいきません。
同じ観点で他社にも尋ねてみると、価格の中身が見えてきます。

給付金の認定を第三者の検証として使う

品質を自力で判断する負担を、大きく下げられる方法があります。
経済産業省が認定する「第四次産業革命スキル習得講座」、いわゆるReスキル講座の認定を確認することです。

この認定を受けるには、カリキュラムの水準や受講者の到達度、実施体制について国の審査を通過する必要があります。
つまり、事業者の自称ではない検証が一度入っていることになります。認定された講座は経済産業省が公開する講座一覧で確認できますので、候補が載っているかを見てみてください。
講座によってはマナビDXにも詳細が掲載されています。

あわせて押さえておきたいのが、制度が二階建てになっている点です。
講座を認定するのは経済産業省ですが、費用を給付するのは厚生労働省の専門実践教育訓練給付金です。認定されていれば自動的に給付対象になるわけではないため、両方を確認してください。

給付率にも条件があります。
受講を修了すると50%、修了後1年以内に資格を取得して雇用保険の被保険者として雇用されるとさらに20%、受講前より賃金が5%以上上昇するとさらに10%が加算され、合計で最大80%となります(年間の上限は64万円)。
最大の80%は、条件をすべて満たした場合の数字です。

そのうえで、金銭面の効果は小さくありません。
SiiDのCareerコース12か月プランはReスキル講座に認定されており、条件をすべて満たした場合は通常価格528,000円(税込み)に対して最大422,400円が支給され、手元から出る負担は105,600円~になります。

ただし給付を受けるには雇用保険の加入期間などの要件があり、受講を始める前にハローワークでの手続きを済ませておく必要があります。
自分が対象になるか、いつまでに何をすればよいかは、申し込みを決める前にハローワークで確認してください。

高額だからやめとけという批判は、この制度を織り込むと前提から崩れる場合があります。
逆に、給付制度の対象外でありながら50万円を超える料金を設定している事業者については、その差額が何に使われているのかを問う価値があるはずです。

無料相談では「不都合な質問」をぶつける

説明会で聞くべきは、料金や合格実績ではありません。
相手にとって答えにくい質問です。

自分と同じ年齢や職種から入って、うまくいかなかった受講生はどんな人でしたか。
受講を勧めない人の条件はありますか。転職支援を使わない選択をした場合、費用と契約はどう変わりますか。

答えをはぐらかす事業者と、「あなたの場合は難しいかもしれません」と条件を挙げて言える事業者では、入学後の対応も違ってきます。
学習が計画より遅れたときに、計画を組み直して伴走してくれるか、カリキュラムをそのまま進行させるかの差になって表れます。営業を受ける場ではなく、こちらが相手を選定する場だと考えて臨んでください。

プログラミングスクールに関するよくある質問

プログラミングスクールに関するよくある質問

検索されやすいよくある質問について回答します。
プログラミングスクールを受講するうえで、ぜひ参考にしてください。

Q. 受講料の相場はいくらですか

A. 転職支援まで含む本格的なコースは、総額30~80万円あたりに分布しています。
一方で、転職コースの金額は50~100万円、平均で約67万円と紹介している場合もあります。
期間は3~12か月程度で、基礎に触れる短期のコースなら10万円台からのものもあり、一概にいくらとは言えないのが現実です。

注意点は月額表示との比較です。
月額2万円台でも12か月なら総額は30万円近くになります。入会金や教材費、転職支援の追加費用が別建ての場合もあるため、必ず総額で比べてください。

Q. 30代や40代からでも間に合いますか

A. 年齢そのものより、これまでの職務経験を技術と掛け合わせられるかどうかで決まります。
前の章で触れたとおり、業務知識を持つ人材がその領域の開発に加わる形なら、評価の軸そのものが変わるからです。

したがって、技術の習得と並行して前職の知識を棚卸ししておく作業に価値が生まれます。
相談の場でも、この棚卸しまで一緒に考えてくれるかを確かめてみてください。

Q. 転職保証があれば安心ですか

A. 保証の有無より、適用条件が重要です。
年齢、学習の進捗、紹介企業をすべて受けるかどうかといった要件が付いているのが一般的で、満たさなければ適用されません。

加えて、保証されるのが受講料の返金なのか、転職そのものなのかも確認してください。
この2つは意味がまったく異なります。

Q. プログラミング学習の挫折率はどのくらいですか

A. 前述の調査では、学習経験者のうち約9割が挫折や行き詰まりを経験したと回答しています。
民間の調査で母数も限られるため、幅を持って読むべき数字です。

ただ、挫折が例外ではなく標準であることは押さえておいてください。
重要なのは挫折率そのものより、詰まったときに聞ける相手を用意しているかどうかです。

Q. スクールに行かなければエンジニアになれないのでしょうか

A. そのようなことはありません。
独学から実務に入った方も、職業訓練校を経た方も、社内の別職種から転向した方もいます。スクールは選択肢のひとつであり、必須の関門ではありません。

そのうえで、歩いて行ける道でも多くの方が新幹線を選ぶのと同じで、スクールは時間と、迷う回数を減らすために使う手段です。
着くことを約束する乗り物ではありませんが、条件が合えば合理的な選択になります。

Q. スクール出身であることは選考で不利になりますか

A. スクール出身そのものが減点されることはほとんどありません。
警戒されるのは、指示待ちの姿勢と、自分の成果物を説明できない状態です。

経歴を隠す必要はまったくありません。
むしろ、どこで詰まり、それをどう解決したのかを語れる状態にしておくほうが、はるかに評価されます。採用側が見たいのは、完成度そのものより意思決定の履歴だからです。

Q. スクールに通う前に予習は必要ですか

A. 強く勧めます。
無料の教材で環境構築まで進め、実際に自分の手元でコードが動く状態を作ってみてください。

このとき、感じた苛立ちの種類が判断材料のひとつになります。
原因を切り分けて調べ直すことに面白さを覚えたなら、独学寄りの進め方も合うかもしれません。何が起きているのか見当もつかず、ただ不快なだけだったなら、伴走者がいる環境のほうが向いている可能性があります。

プログラミングスクールで迷ったらBugFixにご相談ください

「やめとけ」という言葉は、半分は正しく、半分は誰かの事情を映したものです。
自分に当てはまるかどうかは、持ち時間と目的と資金を確認しなければ決まりません。他人の結論を借りて、判断そのものを省略しないように注意が必要です。

そのうえで、判断がつかないまま申し込むことも、諦めることも勧めません。
BugFixが運営するSiiDでは、申し込みの前段階として個別説明会を用意しています。カリキュラムの説明を聞く場というより、あなたの現状でスクールという手段が適切なのかを一緒に検討する時間として使っていただければ十分です。
学習に充てられる時間や資金の状況を踏まえたうえで、開始時期を後ろにずらしたほうがよいという結論に至ることもあります。

冒頭で触れたとおり、主任講師を務める代表のセイトは、14年以上のエンジニア歴に加え、2,000人以上の選考と150名以上のエンジニア採用に携わってきた経営人事の経験を持ちます。
採用する側の目線で、いま何が評価されるのかを具体的に聞ける場は多くありません。
技術書を2冊刊行しているほか、登録者13万人を超えるYouTubeチャンネル「セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ」でも発信していますので、考え方を事前に確かめてから相談することもできます。

情報だけ集めたい方は資料請求から、具体的に話したい方は個別説明会へお進みください。
キャリアの相談だけであればSiiDの公式LINEでも受け付けています。まずは判断の材料を揃えるところから始めましょう。

■AIプログラミングスクール SiiD

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