SiiD BLOG ロゴ

未経験からITエンジニアになるには?仕事内容や資格、勉強法を解説

キャリア
未経験からITエンジニアになるには?仕事内容や資格、勉強法を解説

この記事を書いた人

セイト@エンジニア兼講師

セイト@エンジニア兼講師

2012年に大学を卒業後、株式会社LIGにてWebデザイナー・Webエンジニアを3年務めたあと、株式会社LIG Philippinesの代表・VPoEとして6年間の在籍中に社員数約100名程度のテックチームへ成長させる。 その後2021年に独立し、合同会社BugFixを設立。登録者13万人を超えるテック系YouTubeチャンネルの運営やキャリアに特化したAIプログラミングスクールSiiDを運営中。

こんにちは!SiiD代表エンジニアのセイトです。

「ITエンジニアの求人は多い」と言われるのに、未経験の応募がことごとく通らない。この2つは矛盾していません。求人が多いのは事実ですが、未経験者に開かれている枠は限られていて、しかも開かれている理由が企業側の事情だからです。

未経験でもITエンジニアは目指せる

結論から言うと、未経験からITエンジニアになる道は今も開いています。レバテック株式会社の調査では、エンジニア未経験者を「採用している」企業は28.4%、「採用を検討中」は45.0%。合わせて7割以上の企業が、未経験者を採用の対象に入れています。

入口の広さは業態によってはっきり差が出ます。同じ調査で、システム開発関連会社では49.2%がすでに未経験者を採用済みでした。ここで言うシステム開発関連会社とは、顧客から依頼を受けてシステムを作るSIerや、技術者を客先に常駐させて開発を支援するSES企業などを指します。自社のサービスを自分たちで作る自社開発企業とは、仕事の受け方も働く場所も違う業態です。

ただし、なぜ門戸が開いたのかまで見ておく必要があります。未経験採用を始めた理由として最も多いのは「経験者採用が難しくなっているから」で46.5%(未経験者を採用していると回答した採用担当者284名)。未経験歓迎の枠が増えたのは、企業が育成に舵を切ったからというより、経験者を採れないという事情に押された結果という側面が大きいということです。

これは悲観する話ではなく、準備の方向を決める材料になります。採用側として2,000人以上の選考に関わってきた実感で言うと、こうした枠で見られているのは「今できること」ではなく「入社後に伸びる見込みがあるか」です。だからこそ、学習の履歴と、自分で手を動かして作ったものが判断材料として効きます。

なお、この記事の採用データは、レバテック「IT人材白書2026」(2025年11月調査・2026年1月発行/企業の採用担当者1,000名・IT人材3,000名)を主軸に使います。この手の記事でよく引用される経済産業省の「2030年に最大約79万人が不足する」は、2019年3月に公表された推計の高位シナリオの数字(中位では約45万人)で、生成AIが普及する前の試算です。今の採用現場を判断するなら、直近の調査を見てください。(出典:レバテック IT人材白書2026)

ITエンジニアとは?職種の分類から押さえる

ITエンジニアは、IT技術を使ってシステムやサービスを作り、動かし続ける職種の総称です。特定の仕事を指す言葉ではないので、「ITエンジニアになりたい」という言い方のままでは、応募先も学ぶ技術も決まりません。

大きくは、アプリケーションやWebサービスを作る開発系、サーバーやネットワークを支えるインフラ系、そして社内の情報システムを守る社内SEや、技術がわかる営業として提案に同行するセールスエンジニアなどのその他に分かれます。同じ「エンジニア」でも日々の業務はかなり違うため、まずこの分類を押さえることが職種選びの前提になります。

<画像:ITエンジニアの職種分類の図解。assets/01_図解①_ITエンジニアの職種分類.png を使用。挿入位置はこの段落の直後。alt: ITエンジニアの職種分類(開発系・インフラ系・その他)を示す図>

ITエンジニアの仕事内容

開発系は、顧客や社内の担当者から要望を聞き取る要件定義から、設計、実装、テストまでを担当します。同じ開発系でも、プログラマーは実装に、システムエンジニアは設計と進行管理に比重が置かれるのが一般的です。インフラ系はサーバーやネットワーク、クラウド環境の構築と運用を担い、障害対応や監視といった「止めない」仕事が中心になります。

未経験の方の想像と一番ずれやすいのは、時間の使い方です。実際の稼働時間は、コードを書いている時間よりも、仕様の確認・調整とテストに割かれる割合のほうが大きくなります。生成AIが実装を肩代わりする場面が増えたぶん、この傾向はさらに強まりました。だから未経験のうちにやっておくと効くのは、コードを速く書く練習より、「何を作るのか」を言葉で書き出す練習です。作りたいものを誰かに説明して、相手の質問に答えられるか。これが仕様を詰める作業のミニチュアになります。

未経験から目指すなら、開発系とインフラ系のどちらか

判断軸はシンプルです。ゼロから何かを作りたいなら開発系、動いているものを支えるほうが性に合うならインフラ系。学習量で言えば、開発系は言語とフレームワークが中心、インフラ系はネットワークとサーバーの知識が中心になります。

加えて、未経験可の求人が比較的多いのは、運用・保守や監視といった「すでに動いているシステムを扱う工程」です。入りやすさで選ぶこと自体は悪くありませんが、その場合は次のステップを自分で設計する必要があります(見極め方は「会社の選び方」で書きます)。

迷ったら、求人サイトで実際の募集を見るのが早いです。転職サイト(リクナビNEXT、doda、Green、Wantedlyなど)で「未経験可 エンジニア」と検索し、職種名ではなく仕事内容の欄を読み比べてください。文章で読んだ分類より、募集要項のほうが解像度が上がります。

ITエンジニアに必要なスキル

土台になるのは、プログラミングの基礎に加えて、ネットワーク・データベース・セキュリティといったIT全般の基礎知識です。どの職種に進んでも、動かない原因を切り分けるときにこの土台の有無が出ます。

そのうえで、採用側が実際に何を見ているかを知っておいてください。IT人材白書2026では、企業がエンジニア採用で最も重視する項目は「コミュニケーション能力」で30.7%、3年連続の1位でした。「コーディング・技術力」は15.6%で7位です(エンジニア採用全体の集計で、未経験採用に限った数字ではありません)。採用側の実感を言うと、未経験者同士の比較では技術力に大きな差が付かないため、要件を正しく聞き取れるか、詰まったときに状況を説明できるかで差が付きます。

もう一つの変化がAIです。同じ調査で、AIの出現によって重要度が増したスキルの1位は「プロンプトのスキル」で44.5%(AIの出現前後でスキルの重要度が変わったと回答した採用担当者501名)。一方、現役のIT人材側の調査では、以前ほど重要ではなくなったスキルとして「プログラミングスキル」が33.7%で上位に挙がっています(スキルの重要度が変わったと回答したIT人材1,486名)。評価の軸が「書ける」から「使いこなして正しく判断できる」へ動いているということで、未経験から学ぶ側にとっては、生成AIを使いながら学ぶこと自体が実務に近い練習になります。

未経験でITエンジニアになるメリット

未経験からITエンジニアを目指す価値は、「稼げるから」ではなく、積み上げたものが持ち越せる職種だという点にあります。ここでは、転職後の選択肢として実際に効いてくる3つを挙げます。

将来性がある

この職種の将来性は、景気のよさではなく人手の構造から来ています。前章の「未経験採用を始めた理由の1位が経験者採用の難しさ」という結果が示しているのは、経験者だけで枠を埋められない状態が続いているということです。経験者が急に増える要因は見当たらないので、未経験者に開かれた入口も当面は閉じにくいと考えられます。

ただし、将来性は業界全体に均等にあるわけではありません。同じ未経験採用でも、実施率は業態によって倍以上違います。つまり「ITエンジニアに将来性があるか」より「どの入口が自分に開いているか」のほうが実務的な問いで、ここは後半の会社選びで具体的に扱います。

生成AIについては、仕事が奪われるとまでは思っていません。ただし働き方は確実に変わります。実装の一部をAIが担うぶん、要件を決める、設計を選ぶ、出てきたコードの妥当性を確かめるといった仕事の比重が上がりました。将来性が効くのは基礎を持っている人だけで、AIに任せて基礎を飛ばすと、妥当性を判断できないまま年数だけ増えることになります。

手に職が付けられる

エンジニアは、年齢や勤務地よりもスキルと実績で評価されやすい職種です。実務経験を積むほど、正社員・フリーランス・副業と働き方を選びやすくなります。

もう一つ大きいのは、身につけたものが陳腐化しにくいことです。言語やフレームワークは数年で入れ替わりますが、設計の考え方、データの持たせ方、障害の切り分け方は次の現場にそのまま持ち越せます。転職のたびにゼロからやり直しにならないのが、この職種の実利です。

さまざまな業種の仕事ができる

システムを必要としない業界はほぼありません。金融、医療、物流、製造、公共と、どの業界にもエンジニアの仕事があります。IT企業に入らなければエンジニアになれない、ということはありません。

未経験の方にとって重要なのは、前職の業務知識がそのまま武器になる点です。たとえば物流の実務を知っている人が物流システムの開発に入ると、仕様の意図を理解する速度が違います。技術力で経験者に並べない段階でも、業務理解の深さでは勝てます。この掛け算を狙えるのが、社会人経験のある未経験者の強みです!

未経験でITエンジニアになるデメリット

先に不都合な面も書いておきます。入社してからが本番で、学習が終わるタイミングがない職種です。配属先によって経験できる業務の幅にも差が出ます。ここを知らずに入ると、想定とのズレがそのまま早期離職の理由になります。

ITエンジニアになるまでの勉強が大変

働きながら学ぶ場合、転職活動を始められる水準に届くまで半年から1年程度は見込んでおく必要があります。ここで多くの人が想像するのは「覚える量が多くて大変」ですが、実際に学習を長期化させるのは分量ではなく範囲設定です。

学ぶ対象を広げすぎると、到達点が見えなくなります。複数の言語を同時に触る、話題の技術を追いかける、資格の勉強を並行する。どれも一つずつなら正しいのに、同時にやると全部が中途半端になります。対策は単純で、転職までに触る技術を先に紙へ書き出し、1つの言語とGit、データベースの基本以外は着手しないと決めることです。決めたものが早く終わったら足せばいいだけです。

知識・スキルを学び続ける必要がある

数年単位で主流のフレームワークや開発手法が入れ替わります。生成AIの登場以降は変化の速度がさらに上がり、学び直しの周期は短くなりました。業務時間外に手を動かす場面も出てくるので、「一度覚えたら終わり」を期待している人には向きません。

ここで効くのは根性ではなく仕組みです。週の何曜日の何時に学ぶかを先に決める、書いたコードを人に見てもらう機会を作る。続いている人は例外なく、意志ではなく環境のほうを整えています。

企業や立場によって労働環境が異なる

自社開発・受託開発・SESでは、働き方も担当範囲も別物になります。SESや派遣は現場に入りやすい反面、配属先次第で経験が偏るリスクがあります。テスト工程や運用監視だけを2年担当した、というキャリアも実際に起こります。納期前に業務が集中しやすい点も含め、プロジェクトの進め方がそのまま労働環境を左右します。

下請けの場合は給料が低い可能性がある

未経験転職では、前職から年収が下がるケースが珍しくありません。とくに取引形態の影響は大きく、多重下請け構造では発注元から現場に届くまでに単価が目減りします。同じ業務内容でも元請けと下請けで年収に差が出ます。ただし取引形態は求人票を読んだだけでは判断しきれないことが多いので、見分け方は「会社の選び方」でまとめて書きます。担当工程が限定された現場では、単価が上がる前に年数だけ積み上がることもあります。

未経験からITエンジニアになる方法は4つ

学び方は、プログラミングスクール・独学・専門学校・職業訓練校の4つに整理できます。費用と期間はもちろんですが、見落とされがちなのが「学習の順序を誰が決めるか」「詰まったときに聞ける相手を誰が用意するか」、そして「転職までを面倒見てくれるか」です。以下は、社会人が未経験から目指す場合に現実的な順に並べています。

<画像:学び方4ルートの比較図。assets/02_図解②_学び方4ルートの比較.png を使用。挿入位置はこの段落の直後。alt: プログラミングスクール・独学・専門学校・職業訓練校の比較図>

プログラミングスクールに通う

最大の利点は、学習だけでなく転職対策まで含めて設計されているスクールが多いことです。ある程度の期間やっているスクールなら、受講生の成功パターンと失敗パターンがデータとして蓄積されています。うまくいった学習の進め方や、実際に決まった転職先の事例を持っているところを選べば、自分の目的に届く可能性は上がります。独学との差は教材の中身ではなく、この「先に通った人の経路を知っているか」です。

デメリットは2つあります。1つはそれなりの金額がかかること。もう1つは、スクールの質がピンキリで、選び方を間違えると払った分が返ってこないことです。実績のないスクールも普通にあるので、ここは慎重に選んでください。判断材料としては、カリキュラムに設計やデータベースなど言語以外の項目があるか、卒業生の成果物や転職先が公開されているか、質問への回答が誰から何時間以内に返ってくるか。どこでも説明会や体験面談で聞ける内容なので、答えられるかどうかで違いが出ます。

費用については、最近は給付金を使えるスクールが増えているので、以前ほど大きな壁ではなくなりました。対象講座かどうかは必ず確認してください。

ここからは自社の紹介になります。SiiDは、ゼミ形式で12ヶ月かけて学ぶAIプログラミングスクールです。経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)にCareerコースの12ヶ月プランが認定されており、通常価格528,000円(税込)に対して最大422,400円が支給されます。支給後の実質負担は105,600円ですが、給付金は受講料を支払ったうえで条件を満たすと後から支給される仕組みで、雇用保険の加入期間などの条件もあります。適用できるかどうかは事前に確認してください。運営元の合同会社BugFixはエンジニア採用を手がけてきた会社なので、学習だけでなく選考の通り方まで採用側の視点で伴走できるのが特徴です。

D代表エンジニアのセイトです。

シェアする

未経験からのエンジニア転職を本気で目指すなら「SiiD」

SiiDはYouTube 13万人のセイト先生が主任講師のAIプログラミングスクール。元人事部長&現役エンジニアによる徹底指導で、生涯年収を大きくアップさせませんか?

SiiDの詳細を見る