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30代の未経験エンジニア転職は厳しい?理由と成功のコツ、職種の選び方を解説

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30代の未経験エンジニア転職は厳しい?理由と成功のコツ、職種の選び方を解説

この記事を書いた人

セイト@エンジニア兼講師

セイト@エンジニア兼講師

2012年に大学を卒業後、株式会社LIGにてWebデザイナー・Webエンジニアを3年務めたあと、株式会社LIG Philippinesの代表・VPoEとして6年間の在籍中に社員数約100名程度のテックチームへ成長させる。 その後2021年に独立し、合同会社BugFixを設立。登録者13万人を超えるテック系YouTubeチャンネルの運営やキャリアに特化したAIプログラミングスクールSiiDを運営中。

目次

こんにちは!SiiD代表エンジニアのセイトです。

30代で未経験からエンジニアの求人を探すと、「未経験歓迎」より「開発経験3年以上」「実務経験必須」を条件にした求人が目立ちます。
20代の応募者なら通る書類でも、30代では通りにくくなります。
採用側が何を心配しているかを知らないまま応募数だけ増やすと、時間と気力を消耗します。

僕はこれまで、2,000人以上の選考と150名以上のエンジニア採用に関わってきました。
その経験から言うと、30代の未経験者が落ちる理由は「教える時間とお金を何年で回収できるか」という1つの計算にまとまります。
理由を切り分ければ、目指す職種と、書類や面接で見せる材料が決まります。

30代の未経験エンジニア転職は厳しいのか

30代の未経験エンジニア転職は、20代と同じやり方では通りにくくなります。
なぜなら、30代が応募できる求人では、評価の基準が20代向けの求人と違うからです。

具体的には、「実務経験◯年以上」が条件の先頭に来る求人の割合が増えます。
ただし、やり方を30代向けに変えれば、選考の土俵には乗れます。

転職市場そのものは動き続けている

厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、1年間に転職で職場に入った人の割合(転職入職率)は9.9%で、働く人のおよそ10人に1人が職場を変えています。
転職した人の賃金は「増加」が40.8%、「減少」が31.0%でした。
年齢別に見ると、30〜34歳では48.6%、35〜39歳では43.5%が「増加」と答えており、全体より高い水準です。

30代は転職の中心層でもあります。
doda(パーソルキャリア)の2025年版の集計では、dodaを通じて転職した約6万人のうち34.8%が30代でした。
リクルートが2023年に公表した分析では、リクルートエージェントを通じて転職した30代の3割以上が、業種と職種の両方を変えています(2022年度、30〜34歳35.7%、35〜39歳31.4%)。

これらは職種を問わない転職全体の数字で、エンジニア職に限ったものではありません。
30代で業種や職種を変える人は珍しくない一方、未経験からエンジニアになるには、20代とは別の準備が要ります。

生成AIの普及で、エンジニアに求められる力が変わっている

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年)では、2030年のIT人材不足は、前提によって約16万〜79万人と幅のある試算になっています。
2026年に公表された「2040年の就業構造推計(改訂版)」では、国内投資や産業構造の転換が進んだ場合でも、AI・ロボット等の利活用を担う人材が2040年に約340万人不足する可能性があるとされています(エンジニア以外も含む推計です)。

僕は採用に関わる中で、エンジニアの評価の軸が動いていると感じています。
コードを書く速さより、作るものの要件(何ができればよいかの条件)を言葉にし、AIを含む道具を使い分け、出てきたものの品質を判断する力が問われるようになりました。
業務を理解し、要件を整理してきた30代の経験が活きやすい変化です。

30代の未経験エンジニア転職が厳しいと言われる4つの理由

30代の未経験エンジニア転職が厳しい4つの理由:即戦力を求められる、育成コストを回収しにくい、希望年収が上がる、未経験可の求人が少ない

4つの理由は、どれも冒頭で触れた「教える時間とお金を何年で回収できるか」という計算が、20代より厳しく出ることから生まれています。

1. 企業が即戦力を求めているため

30代が応募するエンジニアの採用枠は、欠員の補充や新しいプロジェクトの立ち上げに伴う戦力の補強として出されることが多くなります。
そのため選考では、入社後どれだけ早く開発や運用を担えるかが見られます。
同じ求人に実務経験のあるエンジニアが応募していれば、未経験の応募者は比較のうえで不利になります。
経験者なら教える期間がほぼ要らず、回収は入社直後から始まるからです。

2. 育成コストを回収しにくいと見積もられるため

未経験のエンジニアを採ると、最初の半年から1年は、先輩エンジニアがコードレビュー(書いたコードを確認して直し方を伝えること)や作業の付き添いに時間を使います。
30代は20代より給与水準が高いところから始まるため、教えている期間の人件費が大きくなり、元を取るまでの年数が延びます。

企業が下げたいのは「教える時間」と「途中で辞められるリスク」の2つです。
後で扱う職務経歴書・志望動機・成果物の準備は、どれもこの2つを小さく見せるための手段だと考えると、何を書けばよいかが決めやすくなります。

3. 希望年収が上がり、経験者と比較されるため

現在の年収を維持したまま未経験のエンジニア職へ移る提案は、採用側から見ると「高い人件費を払って育てる」ことを意味します。
同じ年収を出すなら経験者を採りたい、という判断になりやすいのです。

入り口の年収を1段下げ、2〜3年かけて元の水準に戻す設計にするか、現年収を死守するかで、応募できる求人の数は大きく変わります。
どこまで下げられるかは家計の事情で決まるので、応募の前に下限の金額を決めておくと、求人を見送る判断も速くなります。

4. 未経験可の求人が20代向けより少ないため

「未経験歓迎」のエンジニア求人は、若手を想定して設計されたものが多くあります。
求人票の想定年収や研修の内容を見ると、20代前半を前提にしていることが読み取れる場合もあります。
回収期間を長く取れる20代に枠を寄せるほうが、企業にとって計算が合うからです。
30代が応募できる未経験可の求人は母数が小さいので、20代と同じ探し方では候補が集まらず、目指す職種と探す場所を広げる必要があります。

業界未経験と職種未経験でエンジニア転職の難易度は変わる

業界だけ変える、職種だけ変える、業界と職種を同時に変える、の3パターンで難易度が段階的に上がる様子

「未経験」には、IT業界が未経験なのか、エンジニアという職種が未経験なのか、という2つの軸があります。
この2つを混ぜたまま「未経験だから厳しい」と考えると、難易度の見積もりを誤ります。

変えるもの

例

選考で主に問われること

業界だけ

他業界の営業 → IT企業の営業

IT業界の知識を吸収する速さ

職種だけ

小売チェーンの店舗運営 → 小売企業の社内SE・DX推進部門

業界の業務知識と、エンジニアの基礎

業界と職種の両方

飲食店の店長 → Web系の開発エンジニア

志望動機と学習の実績

下に行くほど難易度が上がります。
自分がどの段にいるかで、準備すべきものが変わります。

業界だけを変える転職は経験を引き継げる

住宅メーカーの営業から、IT企業の法人営業へ移るような転職です。
商談の進め方や提案書の作り方がそのまま評価の対象として残り、問われるのは、IT業界の商習慣や用語をどれだけ早く吸収できるかです。
3パターンの中では最も通りやすく、エンジニアを最終的な目標にする人にとっては、まずIT業界に入るための入り口になります。

職種だけを変える転職は業界知識が武器になる

今と同じ業界の事業会社で、社内SEやDX推進(デジタル技術で業務を変える部署)へ移るケースです。
小売の店舗運営なら小売企業の社内SEへ、製造業の生産管理ならメーカーの情報システム部門へ、といった移り方です。
現場の業務フローや、業界特有の慣習を知っていることは、システムを作る側が持っていない価値になります。
技術の基礎は学び直す必要がありますが、面接では「業務を知っている人がシステムを学ぶ」という説明が成り立ちます。

業界と職種を同時に変えるなら成果物で語る

業界も職種も変える場合、前職の仕事の中身はそのままでは評価されにくく、選考の中心は志望動機と学習の実績になります。
前職の経験は、なぜエンジニアを選んだかを裏づける材料として使います。
ここで効くのが、面接官が自分の目で確かめられる成果物です。

同じ「作ったアプリ」でも、教材のサンプルを写したものと、自分で課題を決めて設計から実装まで通したものでは扱いが違います。
後者なら「なぜその技術を選んだのか」「どこで詰まって、どう解決したのか」という会話が面接で成立します。前者では、その会話ができません。

いきなり開発エンジニアを目指すのが難しければ、前職の業界の知識を持ち込めるIT企業を経由する二段構えも選択肢です。
たとえば金融機関の出身なら金融向けのシステム会社、医療事務の出身なら医療系システムの会社で、導入支援(システムを導入した会社で、使い始めるまでの設定や操作説明をする仕事)やサポートの職に入り、数年かけて開発側へ移る道です。

30代未経験から目指せるエンジニア・IT職種と入り方

30代未経験から目指せるエンジニア・IT職種:開発エンジニア、インフラエンジニア、社内SE、セールスエンジニア、Webディレクター、IT営業

エンジニアと一口に言っても、未経験からの入り方と、前職の経験が活きる度合いは職種によって違います。
ここでは、技術を扱う職種の4つ(開発エンジニア・インフラエンジニア・社内SE・セールスエンジニア)と、エンジニアと一緒に働くIT職の2つを取り上げます。
自分の前職の経験がどこで活きるかと、どこから入れるかの2つで候補を絞ってください。

職種ごとの、未経験からの主な入り方と、前職の経験が活きる人は次のとおりです。

  • 開発エンジニア:学習で作った成果物を持って応募する/業務の手順を仕組みにしてきた人に向く(評価の中心は成果物)
  • インフラエンジニア:監視・運用の業務から入る/手順を守る仕事や、トラブル対応の経験がある人に向く
  • 社内SE:前職と同じ業界の事業会社に応募する/業務改善や社内調整の経験がある人に向く
  • セールスエンジニア:営業経験を示して応募する(IT営業を経由する道もある)/営業経験がある人に向く
  • Webディレクター:制作の基礎を学び、進行管理の経験を示して応募する/企画・進行管理・調整の経験がある人に向く
  • IT営業:営業経験を示して直接応募する/営業や販売で顧客と向き合ってきた人に向く

開発エンジニア

開発エンジニアは、Webサービスや業務システムのプログラムを書く職種です。
30代未経験にとって入り口は広くありません。
応募までに学習期間が必要で、書類の段階で成果物を求められることも多いからです。

それでも目指す価値があるのは、設計や実装(何をどう作るかを決め、プログラムとして組み上げる作業)の経験が会社を離れても持ち出せるからです。
最初の1社で担当したシステムの経験は、次の選考でそのまま説明の材料になります。
業界と職種を両方変える人ほど、自分で作ったアプリケーションが最も強い材料になるので、学習の段階から「面接で説明できるもの」を作る前提で進めてください。
コードを書く仕事が自分に向いているか分からない場合は、無料の教材で2週間ほど手を動かし、エラーの原因を調べて直す作業を続けられるかで確かめてみてください。

インフラエンジニア

サーバーやネットワーク、クラウドといった、システムを動かす土台を構築・運用するのがインフラエンジニアです。
未経験の場合は、監視(システムが止まっていないかを見張り、異常時に決められた手順で対応する仕事)や運用の業務から始めるのが一般的で、未経験歓迎の求人もこの工程に多く見られます。

運用から入って、構築、設計へと担当を広げていくのが一般的な道筋です。
扱う技術に直結する資格が評価の材料になりやすいのも特徴です。
一方で、障害が起きたときの夜間や休日の対応が発生する現場もあるので、勤務の実態は面接で確認しておきましょう。

社内SE

自分が勤める会社のシステムの導入や運用、社員からの問い合わせ対応などを担当するのが社内SEです。
外部の開発会社と社内の部署の間に立って調整することも多く、前職で業務改善や社内調整をしてきた経験がそのまま活きます。

応募者の多い人気の職種なので、未経験で応募するなら、前職と同じ業界の会社を狙うのが現実的です。
業界の業務を知っていることが、そのまま社内SEとしての強みになるからです。
社内のシステムに関わるうちに、開発やインフラの経験を積むこともできます。

セールスエンジニア

営業経験のある30代にとって、前職の経験を最も活かしやすいエンジニア寄りの職種の1つがセールスエンジニアです。
営業担当に同行して、自社の製品やサービスの技術的な説明をしたり、顧客の環境に合わせた導入方法を提案したりします。
営業としての顧客対応力と、技術の理解の両方が求められるため、まずIT営業として製品知識を積んでから移る道もあります。
技術面の質問に答え、顧客の課題を整理する経験は、将来的に開発やコンサルタントへ進むときにも活きます。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイトやアプリの制作で、要件の整理、スケジュールと品質の管理、デザイナーやエンジニアとの調整を担当する職種です。
コードを書くことは求められない場合が多い一方、HTMLやCSS(Webページの構造と見た目を書く言語)、開発の流れを理解していないと、エンジニアと話がかみ合いません。

前職で企画や進行管理、関係者の調整をしてきた人は、その経験をそのまま説明に使えます。
制作の基礎を学んだうえで応募すると、進行管理の経験と技術の理解の両方を示せます。

IT営業

営業経験のある人なら「業界だけを変える転職」になるので、30代未経験でも入りやすいのがIT営業です。
ソフトウェアやクラウドサービスなどのIT製品を、法人の顧客に提案します。
店舗での販売など、顧客と向き合ってきた経験も説明の材料になります。

入社後に扱う製品の技術を理解していけば、セールスエンジニアや社内SE、さらに開発側へ移る足がかりにもなります。
エンジニアを最終的な目標にしつつ、まずIT業界に入ることを優先したい人の選択肢です。

30代未経験のエンジニア転職で狙い目のIT企業

エンジニアの働き口は、事業の形によって未経験者の入り口と、入社後に積める経験が変わります。
30代未経験なら、未経験の募集が比較的多いSESや受託開発と、前職の業界の事業会社の社内SEが現実的な候補です。

  • 自社開発(自社のサービスを開発・運営)
    • 未経験の入り口:募集は少なめで、成果物の完成度が問われやすい
    • 積める経験:1つのサービスを長く育てる経験
    • 面接で確認すること:担当する工程
  • 受託開発(顧客の依頼でシステムを作る)
    • 未経験の入り口:未経験の募集もある
    • 積める経験:案件ごとに技術や業界が変わり、幅広い経験を積める
    • 面接で確認すること:納期前の働き方
  • SES(顧客の現場に参加して技術支援を提供)
    • 未経験の入り口:未経験の募集が見つかりやすい
    • 積める経験:参加する現場によって変わる
    • 面接で確認すること:最初の現場の業務内容と、次の現場を決める仕組み
  • 事業会社の社内SE(自社のシステムを担当)
    • 未経験の入り口:募集は少なめで、応募が集まりやすい(前職の業界の会社なら狙える)
    • 積める経験:自社の業務とシステムの両方に関わる経験
    • 面接で確認すること:開発を社内で行うか、外部に任せるか

複数の事業を行う会社もあるので、求人票の分類だけでは判断できません。
面接では、入社後に配属される予定のチームや現場で、どんな業務を担当するのかを具体的に聞いてください。

30代の未経験エンジニア転職を成功させる5つのポイント

30代の未経験エンジニア転職を成功させる5つのポイント:経験をエピソードにする、志望動機を言語化する、成果物を用意する、在職中に進める、支援サービスを使う

最初の3つは、採用側が「この人なら早く戦力になり、辞めずに続ける」と判断できる材料を作るためのものです。
残りの2つは、その材料を焦らずにそろえるための進め方です。

1. 経験を応募先の職種が興味を持つエピソードにする

職務経歴書で必要なのは、担当業務をエンジニアの採用担当者が興味を持つ言葉に翻訳することです。
「発注業務および在庫管理を担当」と書いても、何ができる人なのかは伝わりません。
「欠品と過剰在庫を減らすために過去2年分の販売データを整理し、発注の判断基準を表計算ソフトで仕組み化した」と書けば、データを扱えること、業務を仕組みに落とし込めることが伝わります。

同じ経験でも、開発エンジニアに応募するなら「業務の仕組み化」を、社内SEなら「社内の調整と業務改善」を、セールスエンジニアやIT営業なら「顧客の課題の整理と提案」を前に出します。
職務経歴書を応募職種ごとに書き分けると手間はかかりますが、使い回すより通過率は上がります。

2. 過去の手応えから志望動機を言語化する

30代の未経験エンジニア転職の面接で詰まりやすいのは、「なぜエンジニアなのか」「なぜ今なのか」「なぜ当社なのか」の3つの質問です。
答えに一貫性がないと、動機が弱いと受け取られます。

志望動機を「やりたいこと」から考えると、「手に職をつけたい」「将来性がある」のような抽象的な答えになりがちです。
過去の仕事で手応えを感じた場面と、苦しかった場面を書き出し、その共通点から言葉にしてみてください。
「手作業の集計を自動化したら、チームの残業が減った。その仕組みを作る側に回りたい」の粒度まで落とせば、エンジニアを選んだ理由として説明できます。

3. 面接で語れる成果物を1つ用意する

未経験の応募者は、実務経験で即戦力であることを示せません。
その代わりに見られるのが、入社後に早く伸びることを裏づける証拠です。証拠の形は職種によって違います。

  • 開発エンジニア:自分で作って公開したアプリケーションと、その作りにした理由
  • インフラエンジニア:自分で構築したサーバーやクラウドの環境と、その手順をまとめた記録
  • 社内SE:前職で業務を改善する前と後の比較(作業時間など)
  • セールスエンジニア・IT営業:前職の営業の数字と、扱いたい製品を自分で試した記録
  • Webディレクター:前職で進行を管理した案件の進め方(期間・関係者・調整した内容)と、学習で作ったWebサイトの要件整理やスケジュールの記録

共通しているのは、面接官が自分の目で確かめられることです。数は要りません。
自分で最初から最後まで仕上げたものが1つあれば、面接の会話は成立します。

4. 在職中に活動を進める

未経験のエンジニア転職は書類の通過率が下がるため、内定が出るまでに応募数を重ねる時間がかかります。
収入が続いていれば、条件の合わない求人を見送れます。
退職してから活動を始めると、収入が途絶える焦りから、決めておいた年収の下限や職種の条件を下回る求人にも応募しやすくなります。
働きながら進めるのは大変ですが、判断の質を保つためにも、在職中に始めることをおすすめします。

5. 未経験転職の支援サービスを利用する

IT業界に強い転職エージェントや、転職支援のついたプログラミングスクールを使う方法もあります。
一人で進めると、書類のどこが弱いのか、どの求人なら通る見込みがあるのかを判断する材料がありません。
スクールを選ぶなら、学習の担当と転職の担当が連携しているところを選ぶと、学ぶ内容と応募先を連動させられます。

30代未経験のエンジニア転職で押さえておきたい注意点

30代の未経験エンジニア転職では、期待値を現実に合わせておくことも大切です。

  • 一時的に年収が下がる可能性がある:入り口で1段下げて2〜3年で戻す設計になりやすいので、下限の金額を先に決めておきます。
  • 転職活動が長期化しやすい:学習期間に加えて、書類の通過率が下がる分、数か月単位の活動を前提に計画を立てておきます。
  • 家族やパートナーと先に共有する:内定後に反対されて辞退する事態を避けるため、「いつまでに、いくらまでなら下がってよいか」を活動前に決めておきます。

エンジニア転職活動が受からない・うまくいかないときの見直し方

不採用が続くと、応募数を増やしたくなります。
ただ、志望度の低い求人まで広げると、1社あたりの書類の完成度が落ち、通過率はさらに下がります。
先に、直近10〜20件の応募を「書類で不通過」「面接で不通過」「エージェントで止まった」の3つに分けて数えてください。
どの段階で落ちているかで、原因も対処も違います。

書類で落ちている場合

応募しても面接の連絡が来ない状態が続くなら、見直すのは職務経歴書と応募先の条件です。
職務経歴書が担当業務の一覧になっていないか、応募職種ごとに書き分けているかを確認し、「1. 経験を応募先の職種が興味を持つエピソードにする」の書き換えを当ててください。
あわせて、応募先の条件欄に「実務経験◯年以上」が入っていないかも見直します。
この条件がある求人は、未経験では書類で落ちる前提で考えたほうが、残りの応募に時間を使えます。

面接で落ちている場合

面接で落ちる場合によくあるのが、現職への不満を起点にした説明です。
「今の会社では成長できないので」と話すと、面接官は「環境が変われば、うちでも同じ不満が出るのでは」と受け取ります。
現職で得たものを認めたうえで、次に積み上げたいものを語る構成に変えてください。

志望する職種のつらい面を理解しているかも見られています。
開発エンジニアなら技術が変わり続けるため学習が終わらないこと、インフラエンジニアなら障害時に夜間や休日の対応があることです。
良い面だけを語ると、入社後に辞めるリスクが高い人に見えます。

転職エージェントの社内選考で止まっている場合

転職エージェントは企業に紹介する人材を絞り込むため、求人の要件と経歴が離れていると、応募の段階まで進めてもらえません。
複数のエージェントを併用し、企業の採用ページからの直接応募も並行してください。

エージェントとの面談では、希望条件だけでなく、エンジニアを目指す背景と学習の内容を伝えましょう。担当者は企業に推薦文を書いて紹介します。
推薦文を書ける材料を渡せているかどうかで、紹介される求人の量が変わります。

給付金を使えばエンジニアの学び直しの費用は下げられる

未経験からエンジニアを目指すときの現実的な壁の1つが、学び直しの費用です。
国の教育訓練給付金には、プログラミングを学ぶ講座も多く指定されていて、条件を満たせば自己負担を大きく下げられます。
ここでは僕が代表を務めるSiiDのCareerコースを例に、仕組みを見てみます。

経済産業省のReスキル講座と給付金の仕組み

SiiDのCareerコース(12ヶ月プラン)は、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座」(Reスキル講座)に認定されています。
あわせて、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金の対象講座でもあります。
認定は経済産業省、給付金は厚生労働省の制度という関係です。

専門実践教育訓練給付金は、受講中に受講料の50%が支給され、修了後1年以内に就職するなどの条件を満たすと70%、さらに賃金が受講前より5%以上上がると最大80%まで支給されます。
Careerコースの通常価格は528,000円(税込)で、要件をすべて満たした場合は最大422,400円が支給され、実質負担は105,600円になります。
受講料はいったん全額を支払い、条件を満たしたあとに支給される仕組みです。

支給を受けるには、雇用保険の加入期間が原則3年以上(初めて使う場合は2年以上)あることなどの要件があります。
手続きは、キャリアコンサルタントとの面談(訓練前キャリアコンサルティング)で職歴と受講目的をまとめた書類(ジョブ・カード)を作り、受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格の確認を受ける流れです。
自分が対象になるかは、ハローワークの案内で確認してください。

30代の未経験エンジニア転職によくある質問

資格は取ったほうがよいですか

目指す職種によります。
インフラエンジニアを目指すなら、LinuC(Linuxの操作)、CCNA(ネットワーク)、AWS認定(クラウド)のように、扱う技術に直結する資格は評価の材料になりやすいです。
開発エンジニアの場合、ITパスポートや基本情報技術者試験は基礎知識の証明にはなりますが、それだけで選考を通す力はありません。
資格の勉強と成果物づくりで迷ったら、成果物を優先してください。

独学でもエンジニアに転職できますか

独学は費用をかけずに始められ、実際にエンジニア転職を実現した人もいます。
ただ、途中で止まってしまう人も少なくありません。
何をどの順序で学び、どの水準まで到達すれば応募できるのかを、一人で判断するのが難しいからです。
働きながら学ぶ30代が使える時間は、目安として1日1〜2時間ほど。
遠回りした分が、そのまま転職の遅れになります。

未経験可のエンジニア求人はどこで探せばよいですか

総合型の転職サイトに加えて、IT・エンジニアに特化した求人サイトや転職エージェント、企業の採用ページ、勉強会やコミュニティを通じた紹介を並行して使ってください。
スクールや講座の受講生向けに紹介される求人もあります。

エンジニアに転職すると年収は必ず下がりますか

必ず下がるわけではありません。
IT営業のように業界だけを変える転職なら、年収を維持できることもあります。
ただし、業界と職種を同時に変えて開発エンジニアになる場合は、入り口で下がる可能性が高くなります。
見るべきは1年目の金額だけでなく、3年目の水準と、そこまでの道筋を具体的に説明できる会社かどうかです。

30代からの未経験エンジニア転職はSiiDにご相談ください

30代の未経験エンジニア転職が厳しいと言われる正体は、採用側の回収の計算と、それに応える証拠の不足です。
前職の経験が活きる職種を選ぶことも、ここで挙げた5つのポイントも、その証拠をそろえるための準備です。

とはいえ、自分の経歴のどこが持ち込めるのか、どの職種を狙い、何をどの順序で学べば求人票の要件に届くのかを、一人で判断するのは簡単ではありません。
学習と並行して、どの求人に応募すべきかを相談できる転職支援があるかも、スクールを選ぶ基準になります。
SiiDの個別説明会では、今の年齢と経歴でエンジニア転職を目指せるか、仕事と両立して学習を続けられるか、給付金の対象になるかを確認できます。

AIプログラミングスクール「SiiD」について

AIプログラミングスクール「SiiD」は、未経験からITエンジニア転職を目指す方向けのオンラインスクールです。

SiiDの特徴

  • 現役エンジニアでYouTube登録者約13万人の「セイト先生」が代表兼主任講師
  • 採用側の実務知見(2,000人以上の選考・150名以上のエンジニア採用)にもとづく指導
  • 生成AIを取り入れた学習設計と、実務レベルのフルスタックWeb開発スキル
  • Workship CAREER(株式会社GIG)と連携した無料の転職伴走支援
  • 経済産業省認定のReスキル講座で、給付金の条件を満たせば実質105,600円〜
  • 学割あり(35%オフ)

こんな方におすすめ

  • 未経験・文系・社会人からITエンジニア転職を本気で目指したい方
  • 独学に限界を感じている方
  • 費用を抑えながら実務スキルと転職サポートを両立したい方

「未経験だから」とあきらめる必要はありません。採用する側を知り尽くしたプロが、給付金で負担を抑えながら内定まで伴走します。

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